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ベルトルッチ追悼特集開催 「革命前夜」「暗殺の森」など初期4作品

2019年1月10日 16:00

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多くの傑作を残したベルナルド・ベルトルッチ監督
多くの傑作を残したベルナルド・ベルトルッチ監督

[映画.com ニュース]昨年11月26日に77歳で逝去した、イタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチ監督の追悼特集上映が決定、1月12日から25日までの2週間、東京・YEBISU GARDEN CINEMAにて開催される。

ベルトルッチが20代の7年間で撮り上げたキャリア初期の傑作群、「革命前夜」(64)、「ベルトルッチの分身」(68)、「暗殺のオペラ」(70)、「暗殺の森」(70)の4作品を上映する。

革命前夜」は、デビュー作「殺し(1962)」に続く長編第2作で、スタンダールの「パルムの僧院」を骨子に、ベルトルッチの故郷、パルマを舞台に、マルクス主義にかぶれた裕福な出自の青年のアイデンティティが分裂しゆくさまを瑞々しく描いた。当時22歳のベルトルッチの心象風景とヌーベルバーグへの傾倒ぶりが色濃く反映され、カンヌ国際映画祭で新進批評家賞を受賞。初のカラー作品「ベルトルッチの分身」は、ジャン=リュック・ゴダールと並んで若きベルトルッチのヒーローだったドストエフスキーの「分身」を下敷きに、生真面目な大学講師と殺人者という「二重人格」に引き裂かれる青年を、ピエール・クレマンティが体現。名撮影監督ビットリオ・ストラーロと初タッグ作「暗殺のオペラ」では、ボルヘスの短編を、レジスタンスとファシストの立場が時代によって交錯するイタリアの複雑な現代史になぞらえ映像化。続く「暗殺の森」では、第2次大戦前夜のヨーロッパを舞台に、ジャン=ルイ・トランティニャン演じる青年がファシストの暗殺者へと変貌を遂げる様を描き、世界中の映画ファンを魅了した。

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