ロザムンド・パイク「ナチス第三の男」で“ジョニデ以来”の斬新演出受ける!
2019年1月9日 13:30
[映画.com ニュース] 本屋大賞の翻訳小説部門で第1位となった「HHhH プラハ、1942年」を映画化した「ナチス第三の男」に出演するロザムンド・パイクのインタビュー映像が公開された。
本作は、第2次世界大戦当時、アドルフ・ヒトラー、ハインリヒ・ヒムラーに次ぐ“第三の男”と称されたラインハルト・ハイドリヒを主人公に、彼がいかに恐ろしき人物へと変ぼうし、38歳の若さで暗殺されたのかを描く。「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のジェイソン・クラークがハイドリヒを演じ、「ゴーン・ガール」などで知られるパイクは、ハイドリヒの妻リナを演じている。
劇中ではハイドリヒを影で操る“恐妻”を演じているが、インタビュー映像では穏やかな笑顔を見せるパイク。うまく説明できず、自分の発言に笑い出す姿も収められている。
自身が演じたリナについて「彼女は実際に夫が何をしていたのか、ナチスの秘密が何だったのか知らなかった。ただ、堂々と構え、権力への貪欲さを持っていたの。彼女なしではハイドリヒはハイドリヒにはなれなかったと思う」と存在の大きさを語る。続けて、「おそらく自分自身が強くなりたいと思った人。でも、この時代の女性には、その選択肢にはならなかった。だから、彼女はハイドリヒを通して慎重に遂行するしかなかったし、彼女は彼の中に利用できる何かを見たのだと思う」と分析する。
ハイドリヒが自身の家を壊すシーンでは、リハーサルなしで臨んでいたことを明かし、「セドリック(・ヒメネス)監督は、本番の前に私をジェイソン(・クラーク)に会わせなかった。部屋をめちゃくちゃにするシーンを撮影して、まだかなり気が立っているモードが続いていたから、彼は部屋から出たくなったの。私がセットに着くなり、セドリックが『彼はまだ部屋の中にいる。君はドアをノックして中に入って。そして私たちも君と一緒に入って、すべてのカメラで何が起こるかを撮るから』と言ったわ」と振り返る。
「すごく面白いやり方だった。前に1回だけ、『リバティーン』という作品で、ジョニー・デップとこんな撮影をした。ある夜に監督が来て、『君が明日何をするのかジョニーには知らせたくない。彼には酔っ払ってもらって、そこに君が入ってきて君がしたいことをしてほしい』と言われた。予想できないし、恐ろしいのと同時に面白かった」と明かした。
「ナチス第三の男」は1月25日から全国で公開。