中島哲也監督作「来る」ようやく完成!岡田准一「“来ない~!”になるところだった」
2018年11月27日 14:01
第22回日本ホラー大賞を受賞した澤村伊智氏の小説「ぼぎわんが、来る」を、「告白」「渇き。」などの異才・中島監督が映画化。オカルトライターの野崎(岡田)が、田原(妻夫木聡)の依頼を受けて超常現象の調査を開始し、田原家にとり憑いている“あれ”の正体に迫る姿を描く。
撮影期間中、恐怖体験に遭遇したという小松。「金縛りにあったんです」と切り出し、「寝ていると、下から這い上がってくる感覚があって。『目を開けちゃいけない』と言われていたので、かたくなに目を閉じていたんですが、すごく重くて。誰かが乗っかっている感じ。初めてでしたね」と説明する。大の怖がりである岡田は「怖っ……」とゾッとした様子で、「台本が怖くて、読み込むのに時間がかかりました。できるだけ朝読むようにしていました。夜読んだら、シャワー浴びるのが怖くなるじゃないですか」と恐る恐る話していた。
本編は3~4日前に完成したばかりで、岡田は「本当にギリギリで完成。『全国公開できない』という噂がたっていて、映画『来る』が『来ない~!』となるところだった」。中島監督は非常にこだわりが強いため、「撮っているときから『間に合うのか?』と思っていた」そうで、「監督に聞いたら『知らないよ、そんなの』と言っていた」と振り返っていた。
それでも、本編鑑賞の感想を「中島監督の才能を感じていただく映画。言葉は不要」と語る岡田。言葉にはできないカタルシスが恐怖に勝るといい、「見たらわかるんですが、中島さんはすごくクレイジー。いい意味でクレイジーなんです」と話すと、小松も「目まぐるしい、強烈な映像を見た感覚があります。言葉にはなかなか表せないですが、なんかもう、中島監督は変態なんじゃなかと思った。いい意味で」と明かした。
さらに岡田は、中島監督の“癖が強すぎる演技指導”について「とにかくスタッフもキャストもみんな怒られる」と言及。同監督作「渇き。」で脚光を浴びた小松は「私もたくさん言われました。『青春映画のやりすぎだ、ここでそんな芝居やらなくていい』とか」と大笑いしながら暴露し、岡田も「娘のようだから、愛情があるんですよ。『どこで覚えてきたんだ、そんな芝居!』って」と笑っていた。
また、岡田は撮影の日々に「僕ら2人は、周りで起こることに『うわ!』とリアクションをとっていく役。だから、毎日驚いているんですよ」と思いを馳せる。「しかも『CGで部屋が割れて血が飛び出してきます』と説明されたり、『実現するの?』と思うようなシーンを、『はあはあ、やめて~!』と叫びながら、松たか子さんに(芝居で)すげえ怒られながら、殴られながら演じていました」と振り返っていた。「来る」は、12月7日から全国で公開。