漫画「フルーツ宅配便」ドラマ化 主演・濱田岳×監督・白石和彌が描くデリヘルの悲喜こもごも
2018年11月11日 06:00

[映画.com ニュース] 漫画家・鈴木良雄の人気漫画「フルーツ宅配便」が、テレビ東京の「ドラマ24」枠で連続ドラマ化することが決定。テレビ東京系「釣りバカ日誌」シリーズの浜崎伝助役としてもお馴染みになった濱田岳が主演、「孤狼の血」「止められるか、俺たちを」の白石和彌監督がメガホンをとり、デリバリー・ヘルス(デリヘル)を舞台とした悲喜こもごもの人間ドラマを紡ぎだす。
「ビッグコミックオリジナル」(小学館刊)で連載中の「フルーツ宅配便」は、女性読者からの支持も多く、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の審査委員会推薦作品に選出された注目作。子どもの学費を稼ぐシングルマザー、整形をしたい若者、詐欺で借金を負ったOL――デリヘルで働くワケあり女子の人間模様を、雇われ店長として働くことになった“普通の男”の目線を通じて描き出している。
濱田が演じるのは、東京で勤めていた会社が倒産したことで、地方都市の故郷に戻ってきた“普通の男”咲田真一。強面で謎の多い男・ミスジに流されるまま、デリヘル「フルーツ宅配便」で働くことになり、風俗嬢たちの人生に触れていくという役どころだ。「このドラマはきっと『生きていくということ』が、大事なテーマの1つだと思っています。また、そのドラマの主演を任せていただけることに、喜びと、大きな責任を感じています」と心境を吐露した濱田。「(デリヘルは)男性しか利用することの無い職業のため、色々な感情を抱く方も多いとは思いますが、人間が持つ、『欲』と『弱さ』が織りなす人情劇になっていると思います」とアピールしている。

「映画で何度か描いてきたデリヘルの話を『ドラマ24』を舞台に再度挑戦します。それもこれも『フルーツ宅配便』という素敵な原作に出会ったことが全てです。まだまだ描かなければいけない人生が世の中にはたくさんあると痛感させられています」と原作へのリスペクトを込めて語る白石監督。“最高のパートナー”と絶賛する濱田とともに「悲しく苦く、ほんの少しだけ楽しい様々な人生を見つめていきたいと思います。撮影、始まったばかりですが快調です。明日は晴れろ!」と充実の日々を送っているようだ。
原作者の鈴木氏は「テーマがテーマだけにテレビでのドラマ化は難しい」と考えたこともあったようだが「おそらくテレビ東京さんの『ドラマ24』という枠だからこそ実現したドラマ化だろうと思います」としみじみ。「勇者ヨシヒコ」「孤独のグルメ」シリーズ、現在放送中の「忘却のサチコ」といった革新的な作品を生み出してきた「ドラマ24」枠のなかでも「デリヘルという舞台は異色」と感じつつも「デリヘルが舞台であるからこそ描ける心震える人間ドラマにしていただけるものと心から期待しておりますし、なるものと確信しております」とコメントを寄せている。
「フルーツ宅配便」は、「侠飯」「金と銀」「天 天和通りの快男児」の根本ノンジが脚本を担当。2019年1月から、テレビ東京系「ドラマ24」枠で毎週金曜深夜0時12分より放送。テレビ大阪のみ、翌週月曜深夜0時12分から放送される。
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