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“全編PC画面”の映画「サーチ」冒頭映像公開!参考になったのはあのピクサー作品!?

2018年10月25日 08:00

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家族のバックストーリーが描かれる冒頭映像
家族のバックストーリーが描かれる冒頭映像

[映画.com ニュース] PC画面の映像で100%進行するサスペンススリラー「search サーチ」の冒頭映像を、映画.comが入手した。

16歳の女子高生マーゴット(ミシェル・ラー)が突然姿を消し、行方不明事件として捜査が開始される。娘の無事を信じたい父親のデビッド(ジョン・チョウ)はマーゴットのPCにログインし、娘が登録しているSNSにアクセスを試みると、そこには知られざるマーゴットの闇が広がっていた。2018年のサンダンス映画祭観客賞(NEXT部門)を受賞し、米国最大の批評サイト「Rotten Tomatoes」では93%(10月24日現在)という高得点を記録した。

製作するにあたって、本作で長編監督デビューを果たしたアニーシュ・チャガンティ監督に与えられた制約は、あらゆる感情をデバイスの上だけで表現する映像表現「スクリーンライフ」を使用するということだった。共同脚本のセブ・オハニアンと共に引き受けるか悩んでいたところ、偶然2人同時に冒頭シーンのアイデアを思いついたことで製作の決意を固めたという。

そのアイデアとは、デビッドら家族のバックストーリーをスクリーンライフを使って、モンタージュ映像で語ること。さまざまなデバイス上に記録された幸せな生活や、妻・パムの闘病と死というつらく苦しい日々を、デバイスを通してモンタージュで表現させることで、デビッドたちの世界をより身近に描き出した。公開された冒頭映像でも、ビデオチャットのやり取りや、携帯電話で撮影された家族の動画が映し出されていく。

チャガンティ監督は「これは『カールじいさんの空飛ぶ家』のオープニングシーンを思い出させるようなシーンだ。その方法に『スクリーンライフ』を使うことで、観客が共感し、感情移入できるキャラクターを最初の5分間に作ることができるんじゃないかと思ったんだ」と明かす。「デバイスは誰もがコミュニケーションの道具として使っているものだから、親しみを感じてくれるといいなと思うと同時に、映画としては型破りな方法であることを忘れてほしいなとも思ったんだ」と冒頭シーンに込めた思いを語る。

デビットを演じたチョウは「絶対に成功させなきゃいけないあの冒頭シーンを、アニーシュ(・チャガンティ)監督はきっちり成功させたよ」と信頼を寄せ、「あのシークエンスを見たときに、僕は物語の中に入り込めると思ったんだ。新しいテクニックのことをあまり考えずにね」と手応えをにじませた。

search サーチ」は10月26日から全国公開。


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