めくるめくエロティシズムの陶酔… アラン・ロブ=グリエ特集予告編
2018年10月16日 17:00

[映画.com ニュース] 「去年マリエンバートで」(アラン・レネ監督)の脚本でも知られる、“ヌーヴォー・ロマン”の旗手アラン・ロブ=グリエの映画監督作品6本を一挙公開する特集上映「アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティヴ」の初日が11月23日に決定、このほど、各作品の見どころを切り取った予告編とポスタービジュアルが公開された。
63年に「不滅の女」で映画監督デビュー。倒錯的なエロティシズムを描き出す作品で高い評価を得、デビッド・リンチら後世のアバンギャルド作家に影響を与えた。
このほど上映されるのは、監督作9本のうち未公開作を含む6本。ルイ・デュリック賞を受賞したデビュー作「不滅の女」(63)、ジャン=ルイ・トランティニャン演じる麻薬の運び屋のドタバタ劇をメタフィクションとして描いた「ヨーロッパ横断特急」(66)、ボルヘスの短編を下敷きに、オーソン・ウェルズの「審判」をパロディにした「嘘をつく男」(67)、エロティックな幻想を色彩豊かな映像で表現したカラー作品「エデン、その後」(70)、ひとりの女性の受難劇をサディスティックに描き、その反倫理的な描写によってヨーロッパ各国で上映禁止となった「快楽の漸進的横滑り」(74)、ルネ・マグリットの同名の絵画をモチーフにした、クライムサスペンス「囚われの美女」(83)。「囚われの美女」以外の5作品は初の正式劇場公開となる。
また、ロブ=グリエの小説作品は、53年のデビュー作「消しゴム」(中条省平訳、光文社古典新訳文庫のほか)、「迷路の中で」(平岡篤頼訳、講談社文芸文庫)、「覗く人」(望月芳郎訳、講談社文芸文庫)の3冊が発売中。さらに、没後10年を記念し白水社より「反復」(平岡篤頼訳)の復刊が決定、11月に発売される。
「アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティヴ」は11月23日から、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開。
(C)1963 IMEC
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