マーベル新作「エターナルズ」監督は中国出身の新鋭
2018年9月30日 11:00
[映画.com ニュース] マーベル・スタジオが新シリーズとして準備している「The Eternals(原題)」の監督に、中国出身のクロエ・ジャオを起用したと米ハリウッド・レポーターが報じている。
同作は、ジャック・カービーが1976年に発表したコミックと、それに続くシリーズを原作とした実写映画で、エターナルズと呼ばれる超人種族を主人公にしている。エターナルズは遺伝子操作実験によって生み出された不老不死の種族で、同時に生み出された悪魔的な外見をしたディヴィアンツ(Deviants)と対立関係にある。ちなみに「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」に登場した最強の敵サノスは、エターナルズを父に持つという設定だ。
マーベル・スタジオは同作の監督候補として、「KUBO クボ 二本の弦の秘密」「バンブルビー」のトラビス・ナイト監督をはじめ、テレビ演出家のニコール・カッセル、コロンビア映画「Birds of Passage(英語タイトル)」を手がけたクリスティーナ・ガレーゴとチロ・ゲーラの監督コンビなどを検討していたが、ジャオ監督に最終決定したという。
ちなみに、ジャオ監督はスカーレット・ヨハンソンが演じる人気キャラクター、ブラックウィドーを主人公にした初の単独映画の監督選考でも、最終候補に残っていた。北京出身のジャオ監督はニューヨーク大学で映画を学び、長編監督デビュー作の「Songs My Brothers Taught Me(原題)」(2015)と、第2作「The Rider(原題)」(17)がカンヌ国際映画祭の監督週間部門で披露され、「The Rider(原題)」はアート・シネマ・アワードを受賞している。
なお「The Eternals(原題)」の脚本は、「Ruin(原題)」のマシュー&ライアン・ファーポの脚本家コンビが執筆している。