オーソン・ウェルズの幻の遺作、40年以上の歳月を経て完成
2018年9月4日 16:00

[映画.com ニュース] オーソン・ウェルズの幻の遺作が40年以上の歳月を経てついに完成したと、米Deadlineが報じている。
カリスマ性のある若手俳優として知られていたウェルズは、弱冠25歳のときに脚本・監督・主演を手がけた「市民ケーン」(1941)を発表。映画史に残る大傑作と絶賛されたが、監督第2作「偉大なるアンバーソン家の人々」(42)や「黒い罠」(58)では監督を解雇されている。その後はメジャースタジオの支援を受けられず、自ら資金繰りに奔走しなければならなくなった経緯がある。映画監督としては天才だったウェルズも資金集めの能力には欠けていたため、映画の製作中に資金が尽きることは珍しくなく、遺作「The Other Side of the Wind(原題)」も銀行に差し押さえられていた。
そんななか、米ストリーミング大手Netflixの協力を得て、この遺作がベネチア国際映画祭でお披露目されることになった。最大の功労者は、妻のキャスリーン・ケネディとともに「インディ・ジョーンズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ジュラシック・パーク」など、数多くのスティーブン・スピルバーグ監督作品を手がけた映画プロデューサーのフランク・マーシャルだ。
1970年代にウェルズが「The Other Side of the Wind(原題)」の撮影を行っていた際、マーシャルはロケーションマネージャーとして同作に参加、その後、製作総指揮に出世していた。このほどNetflixの支援を得て、失われたフッテージの発掘や複雑な権利問題をクリアし、完成版を作り上げたという。同作は、ウェルズを題材にしたドキュメンタリー映画「They'll Love Me When I'm Dead」と同時上映で、ベネチアでお披露目されることになる。なお、Netflixは同作の世界配信を11月2日に予定している。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

この絶品、まだ観てないの!?
【コンプラ?知らん知らん!】中毒者、大量発生中!! 超爆裂ヒット&世界記録樹立の“極大刺激作”
提供:JCOM株式会社

死霊館 最後の儀式
【怖い!楽しい!観たことない――!!】超人気ホラー最新作! “最後の頂上決戦”、開幕!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

愚か者の身分
【好きで好きで、たまらない一作に出合いました】北村匠海×林裕太×綾野剛の絆が、愛おしくて狂いそう
提供:THE SEVEN、ショウゲート

人生を心から楽しむ、生きる力をくれる映画
【映画出演124本目の最新作】きっと、あなたの人生の“大切な1本”になる――
提供:キノフィルムズ

なんだこの映画は…!!
【いやめちゃくちゃ面白かった!!!】音、物語、ビジュアル、全て高品質の“強”推奨作!!
提供:ディズニー

この衝撃作を知ってるか?
“大注目ドキュメンタリー”の魅力を語ってきた!
提供:ラビットハウス、ミュート