偉大なるアンバーソン家の人々

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解説

19世紀末のアメリカ中西部を舞台に、大富豪アンバーソン家の嫡男ジョージの半生と周囲の人々の姿を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはジョージ・J・シェイファー、製作・監督・脚本は「フォルスタッフ」のオーソン・ウェルズ。原作はブース・ターキントンの同名小説、撮影はスタンリー・コルテス、音楽はバーナード・ハーマンが担当。出演はティム・ホルト、アン・バクスター、ジョセフ・コットンほか。

1942年製作/アメリカ
原題:The Magnificent Ambersons
配給:UIP

ストーリー

19世紀末、アメリカ中西部の町。大富豪のアンバーソン一族の嫡子ジョージ(ティム・ホルト)は力を誇示する傲慢な青年だった。ある日、エンジニアのユージン・モーゲン(ジョセフ・コットン)が帰郷し、かつて、ジョージの母イザベル(ドロレス・コステロ)と愛しあった2人の愛は、彼女の養子の夫ミニファー亡き今、再燃するのだった。ジョージはそれに強く反発する一方で、ユージンの一人娘ルーシー(アン・バクスター)に惹かれてゆく。彼女はジョージに、これからの社会に生きるには職業を持つべきだと忠告するが、アンバーソン家の誇りにとらわれる彼は労働に手を汚すことを拒む。時はすでに20世紀、この小さな町も工業都市に変貌しつつあり、ユージンは時代の要求に応える自動車産業とともにのしあがってゆく。そのユージンから母を引き離すために、ジョージはルーシーヘの愛を諦める。やがて母は心臓発作で死に、相次いで祖父も世を去り、彼も自動車事故で両足を骨折する。そしてユージンは、ジョージをルーシーの婿養子に迎え入れることにより、青春の夢を実らせるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 アカデミー賞(1943年)

ノミネート

作品賞  
助演女優賞 アグネス・ムーアヘッド
撮影賞(白黒) スタンリー・コルテス
美術賞(白黒)  
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映画レビュー

4.0想像を超える大満足の完成度。オーソン・ウェルズは家族の映画を撮らせても第一級の監督だった!

じゃいさん
2022年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

思わず最後まで見入っちゃったなあ。
予想していたより、はるかに面白かった。
やっぱりすごい才能だ、オーソン・ウェルズは。

もともと131分あった尺を、RKOがロバート・ワイズを使ってウェルズに黙って88分まで切り詰めたあげく、ラストも変えさせたという話は聞いていたので、しょうじき『上海から来た女』みたいなヒドいことになってるんじゃないかと危惧していたのだが、ぜんぜんそんなことはなかった。

名家の没落を描くというと、重厚でどろっとした映画をつい想像しがちだが、さにあらず。
間断なく展開するストーリーと、生き生きとしたテンポ、無声映画的なアクション(とくにポンコツ車のあたり)や振り切れた泣き演技も含めた「動」の演出の連続で、まったく飽きさせる余地がない。

その一方で、『市民ケーン』で見せたような、異様に短いカット割りや早いテンポ感とは一線を画したアプローチをとっていて、長回しを主体とした落ち着いたリズムと、オーソドックスなカメラワークが支配的だ。もちろん、長回しといってもヴィスコンティみたいなノリではなく、あくまで「オーソン・ウェルズらしい創意と才気にはあふれているが、本人が題材に合わせてどっしり構えて撮っている」感じ。
個人的には、『市民ケーン』の躁病チックなノリ(たぶんスコセッシやアルトマンあたりが理想としている詰め込み感、ぎっしり感)があまり好きではないので、むしろ『アンバーソン家』のほうが心地いいくらいかも。
ふだんのウェルズっぽい、あざといギミックをむき出しで配したり、これ見よがしに技巧を誇るような過剰演出も、題材に合わせて明らかに抑え気味で、ああ、この人、一応TPOに合わせた演出できる人なんだ、と(笑)。

とはいえ、さすがはウェルズ、随所にグサッとくる刺激的な演出が散りばめられていて、観ていて本当に飽きさせない。とくに、ぐわっとカメラが上にチルトすると、上からジョージが見下ろしているという演出は、のちに『謎のストレンジャー』の冒頭でも繰り返されていた。
あと、とにかく屋敷内での人物配置とカメラの位置取りが、常に考えに考え抜かれている。こういうところに気を配ると映画ってホントに引き締まるんだなと感心しきり。

それと何より、人物造形が素晴らしい。
これ、ティム・ホルトが演じてるジョージみたいな人間を主役で撮って、説得力のある映画にするのって、マジで難しいよね?
傲慢で、高慢で、幼稚で、高飛車。でもなぜか「憎めない」。
映画の終盤で、去っていくジャック伯父さんが、「お前はどうしようもないヤツで、街でもお前がこうなってせいせいしてるような連中はたくさんいるだろう、でも昔からずっと、私はお前が嫌いじゃなかった」みたいなことを言う。まさにそれは映画のあいだじゅう、観客が思っていたことでもあるだろう。
アン・バクスター演じるジョージの想い人ルーシーも、没落後のアンバーソン家を見上げながら、せつない笑みを浮かべて「ろくでなしの酋長」の話をする。
あれだけひどいことをされたお母さんのイザベルも、息子に嫌事は言わない。
なんだかんだで、みんな、ジョージが好きだったのだ。
それを、「なんとなく納得させる」ように、ジョージというキャラを成立させている。
これは、なかなかできない塩梅だと思う。

イザベルとの恋愛に関しては前がかり気味だけど、いざというときにはぐっと踏みとどまって、大人としての振る舞いと発言ができるナイスミドルのユージン(ジョセフ・コットン)も、いつも笑顔で勝気でジョージのろくでなしぶりを華麗にいなし続けるルーシーも、表面上見えているより、ずっと複雑な機微を抱えた人間だ。
それとなんといってもファニー叔母さん。ときに映画で出てくる「善良だけど無能でどうしようもない叔母」のエッセンスを煮詰めて煮こごりにしたような強烈なキャラクターで、ある意味、彼女こそが「アンバーソン家」なのかもしれないなあ、と。

映画で象徴的に描かれる、「車」と「馬」の対比。
自動車社会を推進するのが「初老」の紳士で、反対するのが「若者」という逆転の構図。
新興ブルジョワジーと没落名家の二つの↑と↓のグラフが接するあたりで、物語はかなり「劇的」に展開するのだが、このへんの「勝ち組」と「負け組」があまり図式的にならずに描かれ、感情的にも必ずしも対立したり憎みあったりみたいな単純な話に終わらせていないのが、実に良い。

で、最後の最後に、いままで自重気味だったオーソン・ウェルズが、きわめて意外な方法でバーンとしゃしゃり出てくる痛快さ!!

ラストが映画会社に変えられてしまったのは残念だったが(たしかにウェルズは、明らかに悲劇に着陸することを念頭に置いて全編を綿密に構成しており、映画としてこのエンディングは不自然だ)、原作どおりのエンディングに戻ったということらしいし、ほっとした気分で帰宅できたので、これはこれでまあ良しとしたい。

『オセロ』や『黒い罠』とはまた違った面で、オーソン・ウェルズの才能の一端を堪能できる一作でした。

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じゃい

5.0長回しに見惚れてしまう。ラストの演者の紹介がクール。

春起さん
2020年8月5日
iPhoneアプリから投稿

長回しに見惚れてしまう。ラストの演者の紹介がクール。

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春起
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