市民ケーン

ALLTIME BEST

劇場公開日

  • AmazonVideoで今すぐ見る
市民ケーン
市民ケーン
21%
56%
20%
3%
0%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

オーソン・ウェルズが1941年に発表した処女作。脚本はハーマン・J・マンキーウィッツの協力を得たが、製作・脚本・監督・主演とオーソン・ウェルズのワンマン映画。撮影は「怒りの葡萄」のグレッグ・トーランド、音楽はニューヨーク・フィル、BBC交響楽団の指揮者として知られ「灰色の服を着た男」のバーナード・ハーマンが担当した。出演はオーソン・ウェルズのほかに、「第3の男」のジョセフ・コットン、「愛情の花咲く樹」のアグネス・ムーアヘッド、「女相続人」のレイ・コリンズなど。

1941年製作/アメリカ
原題:Citizen Kane
配給:ATG

ストーリー

荒廃した壮大な邸宅の内で、片手に雪景色の一軒家のあるガラス玉を握り、“バラのつぼみ”という最後の言葉を残し新聞王ケーン(オーソン・ウェルズ)は死んだ。死後のケーンに与えられた賛否の声は数多かったが、ニュース記者トムスンは“バラのつぼみ”の中にケーンの真の人間性を解く鍵があると信じ彼の生涯に関係のある人々に会うことになった。ケーンが幼少の頃、宿泊代のかたにとった金鉱の権利書から母親が思わぬ金持ちになった。そのために彼は財産の管理と教育のため、片田舎の両親の愛の中から無理矢理にニューヨークに押し出された。やがて青年になったケーンはかねてから興味を持っていた新聞経営にのりだした。先ず破産寸前のインクワイアラー紙を買いとり友人の劇評家リーランド(ジョセフ・コットン)とバーンステインの協力を得て完全に立ち直らせた。さらに斬新で強引な経営方針と暴露と煽動の編集方針で遂にニューヨーク一の新聞に育てあげた。読者を楽しませるが決して真実を語らぬ彼の態度を友人は諌めるが、飛ぶ鳥も落とすケーンの勢いには全く通じなかった。世界第6位という財産をバックに報道機関をことごとく掌中にし、彼の権力はもはや絶対的なものになった。一方大統領の姪エミリー(ルース・ウォリック)をしとめるに至り知事から大統領への座は目前のものとなった。しかし圧勝を予想された知事選挙の数日前に、オペラ歌手スーザン(ドロシー・カミンゴア)との情事をライバルに新聞紙上で暴露され形勢を逆転された。それと同時に妻エミリーはケーンのエゴイズムに耐え切れず去っていった。離婚、落選という初めての挫折にケーンは狂ったようにスーザンに全てを集中した。彼女の素質も考えず巨大なオペラ劇場を建て自分の新聞で大々的に宣伝をしたが、それはかえって彼女を重圧から自殺未遂へと追いやってしまい、遂には彼女も去っていった。そして1941年孤独のうちにケーンは死んだ。ー―トムスンの努力にもかかわらず“バラのつぼみ”の意味はわからなかった。彼の死後身辺が整理されおびただしいがらくたが暖炉に投げこまれた。そのなかの1つ幼少の頃に遊んだソリが燃えあがる瞬間、ソリの腹に“バラのつぼみ”の文字が現れた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第14回 アカデミー賞(1942年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 オーソン・ウェルズ
男優賞 オーソン・ウェルズ
撮影賞(白黒) グレッグ・トーランド
編集賞 ロバート・ワイズ
作曲賞(ドラマ) バーナード・ハーマン
美術賞(白黒)  
音響録音賞  
詳細情報を表示

Amazonプライムビデオで関連作を見る

Amazonプライムビデオ

30日間無料トライアル 月額500円で映画見放題

Powered by Amazon

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1

写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.0冒頭のオブジェの謎解き

2020年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

新聞社経営で巨万の冨を築いた経営者の人生を回想で描く。

最後に発した言葉「バラのつぼみ」とは何だったのか?というセンタークエスチョンに観客を引き付ける。巨万の冨を得られたが、結局、愛は得られなかったという展開。

新聞記者が生前の主人公を知る人物を取材して回想する展開。最後に「バラのつぼみ」と書いた少年期で遊んだそりが燃やされていくエンディング。構成力が高いと評価される所以。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
菜野 灯

3.5前衛的なストーリー構成と、本質的なメッセージ

2020年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
アントキのバンデラス

4.0素晴らしい功績を残したが…

D.oneさん
2020年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

 映画における革新的な技法を生み出した名作中の名作。しかしながら、その素晴らしき技法をみっちり詰めこんだ作品に尽きたが故に、今日の観点から観てしまうと全く面白さを感じとることができないようです。でもそれはつまり、この作品が生み出した功績を我々は知らずのうちに全面的に享受していることを意味しているのです。
 外側から窓を捉えたショットから、少しずつ窓に向かって近寄り、そのまま窓を通り抜けて内側を映し出す技法は、当時誰も見たことのない斬新な演出で後の殆どの映画に多大な影響を与えたようです。クレーンを使った撮影も当時はとんでもないほどの衝撃だったでしょう。高い位置から降下する没入感や、鳥にでもなったかのような強い衝撃と映像体験だったに違いありません。
 ケーンがスキャンダルによって選挙に敗北した直後のシーンでは、カメラの視点が足元から見上げるようなローアングルで敗北感とマイナス的印象を与えていると同時に、ケーンの変わらない傲慢さを感じますし、オーソンウェールズの顔を映し出す影も、哀愁と孤独感を大いに漂わせる演出です。同じオーソンウェールズの「第三の男」なんてまさに影の映画ですしね。光と影の調整なんて、今日では絶対的に外せない超当たり前の技法で、ほぼ100%の映画で行われている演出なんじゃないでしょうか。
 今では当たり前である映画的手法の生みの親みたいな映画だから、今の我々から観れば全然面白くないのは当然です… でもそれがかえって、この映画がいかに多大な功績を遺したのかを物語っているように思えます。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
D.one

4.5映像技術を極めた映画遺産の是非

2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

”独創的な回顧の話術と全焦点撮影の持続的演出”(飯島正氏)の形式で構築されたオーソン・ウェルズ監督の強固で大胆な映画遺産。”現在ではもう消化されつくして目にもつかない”(同)が”オリジンの状態で探ってみる”(同)意義は大きいと思う。驚嘆すべきは、冒頭の報道フィルムのモンタージュ表現と編集力の素晴らしさ。英語の持つリズミカルでテンポ感あるナレーションの語調が、そのまま映像の流れに融合した感覚の鋭敏さ。「怒りの葡萄」の名匠グレッグ・トーランドの撮影、「ウエストサイド物語」の巨匠ロバート・ワイズの編集と、超一流のスタッフが25歳の魔人オーソン・ウェルズを支え映画技法を極める。

ある新聞王の生涯を追跡する使者は、彼の謎の遺言”バラのつぼみ”を解明出来ずに終わる。だが、映画は観客には暗示的に教えてくれる。富と名声を享受した偉人の満たされぬ愛の彷徨を衝いた劇的手法にある、単純で明快な人間洞察の結末をどう評価しよう。内容と表現の勝敗は明らかだ。余りにも表現が優れている。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
Gustav (グスタフ)
すべての映画レビューを見る(全18件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る