市民ケーン
劇場公開日 1966年6月14日
解説
当時25歳の若き天才オーソン・ウェルズが製作・監督・脚本・主演を務め、映画史に残る傑作として語り継がれる人間ドラマ。実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルに、ある大富豪の波乱に満ちた一生を、革新的な映像技法とストーリー構成で描き出す。大富豪の新聞王ケーンが「バラのつぼみ」という謎の言葉を残してこの世を去った。その言葉の意味を探るよう調査を命じられたニュース映画の編集者は、ケーンの元妻や事業のパートナーら、生前の彼を知る人々に取材を重ねていく。やがて浮かび上がったのは、すべてを手に入れた男の孤独な生涯だった。1942年・第14回アカデミー賞で脚本賞を受賞。
1941年製作/119分/アメリカ
原題:Citizen Kane
配給:ATG
スタッフ・キャスト
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2022年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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オーソン・ウェルズ、25歳のデビュー作に感服。画面展開・アングル・遠近感・モンタージュなど塩蔵編集など、今ではみんなやることだけど、当時は追いつけず否定的だったようだ。
冒頭から20分、ホラー映画のような導入部は、そこから始まるケーンの人生の不気味さと通じている。
財産・勝ち負け・城や彫像といった資産と、彼が得られなかった愛や友情・心からの賞賛・名声。小市民には貧乏でもこれよりは幸せという安心感か。確かに、倉庫に開梱されていない美術品が並ぶシーンの虚しさは哀れをさそう。
2人目の奥さんと末永く幸せになるとか救いが全くなく、妥協しない徹底さがいさぎよい。とにかく。この時代でこれだけの作品、ネットワークを制する者が勝者という構図を予想した先見性は秀逸。
皮肉にもそれがあだとなって、新聞王ハーストに妨害され、審査員の忖度も相まって賞レースから落ちているが、記憶に残る作品であるのは間違いない。
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【このレビューは書きかけです】
「映画史上最高傑作」として名前を知られる本作。10年ごとに発表される英国映画協会の歴代映画ランキングでは5回連続で第一位にランクインし、AFI選出の歴代アメリカ映画ベスト100でも第一位となっており、名実共に「映画史上最高傑作の映画」です。
しかしながら、映画レビューサイトを観てみると、そこまで評価が高いようには見えません。私も本作を鑑賞して抱いた感想が「確かに面白かったけど、映画史上最高と呼ばれるほどだろうか」でした。
今では当たり前の技法が多く、当時見たら紛う感動があったに違いない映画。
2022年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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がむしゃらに生きた新聞王チャールズ・フォスター・ケーンの生涯を描く。
監督、主演を務めたオーソン・ウェルズが、撮影当時25歳とは…。驚きでしかない。
二人目の妻スーザンが、オペラのレッスンを受けるシーンが軽妙。ー「 ムリなものはムリ!」
思い起こす人生のワンシーンは、人それぞれに違うのでしょうね。
ー人生はひと言では表せない
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
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