市民ケーン

ALLTIME BEST

劇場公開日:1966年6月14日

解説・あらすじ

当時25歳の若き天才オーソン・ウェルズが製作・監督・脚本・主演を務め、映画史に残る傑作として語り継がれる人間ドラマ。実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルに、ある大富豪の波乱に満ちた一生を、革新的な映像技法とストーリー構成で描き出す。大富豪の新聞王ケーンが「バラのつぼみ」という謎の言葉を残してこの世を去った。その言葉の意味を探るよう調査を命じられたニュース映画の編集者は、ケーンの元妻や事業のパートナーら、生前の彼を知る人々に取材を重ねていく。やがて浮かび上がったのは、すべてを手に入れた男の孤独な生涯だった。1942年・第14回アカデミー賞で脚本賞を受賞。

1941年製作/119分/アメリカ
原題または英題:Citizen Kane
配給:ATG
劇場公開日:1966年6月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第14回 アカデミー賞(1942年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 オーソン・ウェルズ
男優賞 オーソン・ウェルズ
撮影賞(白黒) グレッグ・トーランド
編集賞 ロバート・ワイズ
作曲賞(ドラマ) バーナード・ハーマン
美術賞(白黒)  
音響録音賞  
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.5 「薔薇のつぼみ」の意味することは。

2023年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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猿田猿太郎

3.5 ケーンという人物に、丁寧に触れるような作品構成が良い。

2022年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
すっかん

4.0 実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト

2026年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

【概要】全てを手に入れた成功者の生き様をニュース仕立てでミステリアスに描く
【特記】以後に多大な影響を与える革新的な映像表現・演出劇で権力と市民を問う
【哲学】権力は市民から遊離し、市民により淘汰される

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@SAY

5.0 オーソン・ウェルズが25歳で製作した秀逸の映画

2026年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

斬新

1941年、天才オーソン・ウェルズが25歳で製作した映画『市民ケーン』。1998年のAFIアメリカ映画ベスト100で第1位に選ばれた、映画史を代表する傑作である。私は90年代に初めて観て以来、これまでに3回ほど鑑賞している。

純粋にエンターテインメントとして映画を楽しみたい人や、近年のテンポの速い映画に慣れている人にとっては、ストーリー展開などに物足りなさを感じる部分もあるかもしれない。しかし、この作品には、その後に生まれる数々の名作映画の原点とも言える要素が詰まっている。1940年代に、ここまで完成度の高い映画が作られていたのかと思うと、ただただ圧倒される。

物語は、新聞王ケーンが死の間際に残した「ばらのつぼみ(Rosebud)」という言葉の謎を軸に展開される。名声や富、権力を手に入れたケーンが、最後まで手に入れることのできなかったものとは何だったのか。複数の人物の証言と過去の出来事を巧みに交錯させながら、その人生を浮かび上がらせていく構成は見事であり、映像表現も極めて秀逸である。

そしてこの映画が描いているのは、一人の新聞王だけの物語ではない。どれだけ名声や成功を手に入れても、かつての自分や失われた時間を懐かしみ、「本当に欲しかったものは別のところにあったのではないか」と感じてしまう――そうした人間の心理は、数千年の人類史の中でも変わっていない普遍的なものなのだと感じ、映画に一層の深みを与えている。

今の時代に観て、「これが史上最高の映画か」と問われれば、異論を持つ人もいるだろう。しかし、何度観ても新たな発見があり、しかもそれが1940年代に作られた作品だということを考えると、その後の映画史に与えた影響は計り知れず、映画史上最大級の傑作と呼ばれる理由もよく分かる作品である。

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