綾野剛×杉咲花×佐藤浩市で“衝撃作”創出に挑む!吉田修一「犯罪小説集」が映画化
2018年8月21日 05:00

[映画.com ニュース]「悪人」「怒り」などで知られる吉田修一氏の小説「犯罪小説集」が、「楽園」のタイトルで映画化されることがわかった。キャストには綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、監督には「64 ロクヨン」「友罪」の瀬々敬久が名を連ね、新たな“衝撃作”の創出に挑む。
原作は、ベストセラー作家・吉田氏の最高傑作と称され、同氏が「こんなにも物語をコントロールできず、彼らの感情に呑み込まれそうになったのは初めて」と語る小説。映画は5編からなる原作から、「青田Y字路」「万屋善次郎」の2編を組み合せて脚色した。ある夏の日、青田に囲まれたY字路で幼女誘拐事件が起こった。事件は未解決となり、事件直前まで被害者と一緒に居た親友・湯川紡は心に深い傷を負ってしまう。それから12年後、同じ場所でふたつの悲劇が起こる。またしても少女が行方不明となり、町営住宅で暮らす中村豪士が容疑者として浮上。追い詰められ、街へと逃れた豪士は、そこで驚がくの行動に出る。
一方でY字路に続く集落では、愛犬と暮らす養蜂家・田中善次郎が村おこしの事業を進めていた。しかし些細なことから村中の非難を受け、村八分状態にされてしまった善次郎は狂気に陥り、恐るべき事件を引き起こす。人はなぜ罪を犯すのか、そしてなぜ自分だけが生き残ってしまったのか。それぞれの人生が交錯するとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。

映画「怒り」での熱演も記憶に新しい人気実力派・綾野は、今作では事件の容疑者となる孤独な青年・豪士に扮する。撮影に向け、「ただただ、そこに存在する事。映るのではなく、居る。それだけです。杉咲さん、浩市さん、お二人との大切な時間を、愛おしく抱きしめながら過ごしたいと思います」と静かに闘志を燃やしている。
さらに急成長を遂げる杉咲は、心に傷を負いながらも懸命に生きる紡を演じる。「綾野さんとは、これまで何度か映画の授賞式などでお会いする機会があり、その度に『いつか一緒にやろうね』と声を掛けてくださっていたので、今回ついにご一緒させていただけることをとても嬉しく思います」といい、「そして4年前、映画の世界にほぼ初めて足を踏み入れたあの頃の私に、格好良くて優しいお人柄で、その背中で、色々なことを教えてくださった尊敬する佐藤さんとまたご一緒させていただけること、心から幸せに思います」と明かしている。
また日本を代表する俳優・佐藤は善次郎役を担い、狂気へと転落していく男の心情を圧巻の演技力で表現する。「人種、宗教、個人で心の折れ方バランスの崩れ方は多様です、人の数だけある。他人がそれを解りたいと思うのは日常の生活に余計な不安を取り除きたい、安心に暮らしていきたいという当然の思いです。しかし最後のスイッチが何処に在るのか? それは壊れていくその人自身にも分からない」と述べ、「作者の吉田さんも監督の瀬々さんも、そして僕自身も、最後に背中を押されるその瞬間の人間の脆さ、怖さに目を向けていきたい。『楽園』はそれを体現する作品です」と説明している。
映画「楽園」は、9月10日~10月中旬に撮影が行われ、2019年内に公開予定。
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