スカヨハ、批判噴出でトランスジェンダー役から降板
2018年7月26日 12:00

[映画.com ニュース] 新作映画「Rub and Tug(原題)」でトランスジェンダー役に起用されたことで猛反発を招いていた米人気女優スカーレット・ヨハンソンがこのほど、同役からの降板を発表した。米Indiewireなどが報じている。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」に続くルパート・サンダース監督とのタッグで、ヨハンソンが主演を務めるはずだった今作は、1970年代の米ピッツバーグで、マッサージ店を装い売春を斡旋するなどして裏社会を牛耳った実在のトランスジェンダー男性、ダンテ・“テックス”・ジルを描く物語。だが、ヨハンソンのキャスティングが発表されるや否や、ソーシャルメディア上ではトランスジェンダー俳優が起用されなかったことに対して非難の声が殺到。そんななかヨハンソンが、過去にも非トランスジェンダー俳優がトランスジェンダー役を演じて成功を収めている事実に触れ、「私の配役に不満がある人たちは、ジェフリー・タンバー、ジャレッド・レト、フェリシティ・ハフマンの代理人から話を聞くといいわ」とコメントしたことで、さらなる批判を浴びていた。
ヨハンソンは7月13日(現地時間)、LGBTQ向け雑誌アウトに宛てた声明で、「私のキャスティングが倫理上の問題を引き起こしたという事態を受け、このプロジェクトへの参加を謹んで辞退することに決めました。今回の騒動を通してトランスジェンダー・コミュニティから多くを学び、トランスジェンダーの方々に対する理解と敬意を深めたと同時に、当初私が出した声明は配慮に欠けたものだったと深く反省しています」と述べた。
同サイトによれば、プロジェクトはサンダース監督のもと続行とのことだが、もともと主演と製作を兼任する予定だったヨハンソンが、引き続きプロデューサーとして今作に携わることになるかどうかについては未定だという。
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