上白石萌歌、細田守監督作「未来のミライ」公開に感無量 星野源は感動エピソードを披露
2018年7月20日 23:03

[映画.com ニュース] 「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」などで知られる細田守監督による新作アニメーション映画「未来のミライ」が7月20日、全国456スクリーンで公開初日を迎え、細田監督をはじめ声優を務めた上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子が東京・TOHOシネマズ日比谷での舞台挨拶に出席した。
神奈川・横浜の磯子区界隈を舞台に、両親の愛情を妹・ミライちゃんに奪われたと感じているくんちゃん(上白石)が、何らかの理由で未来からやってきたミライちゃん(黒木)と出会い、初めての不思議な大冒険に出るさまを描く。登壇陣は艶やかな浴衣姿で登場。星野は「美女に囲まれて嬉しいです」と鼻の下を伸ばしつつ、「でもなぜか、一番かわいらしいのが監督という」と話し客席を沸かせた。
一方の上白石は、客席を見渡し「ここに来るまで、すごくドキドキしていました。皆さんの顔を見るとホッとしたような、ちゃんと届いてくださったかなと思えて嬉しいです」と安堵の表情を浮かべ、「この日のためにキャスト・スタッフの皆さん全員でつくった作品です。監督の絵のタッチから愛を受け取ってもらいたいです」と感無量の胸中を明かす。3年ぶりの新作となった細田監督は、「皆さんに見ていただく夏がやってきました。3年間大変だったことが思い出されます」と製作期間に思いを馳せた。
さらに黒木も、「アフレコ風景を思い出します」と目を細める。麻生は「お子さんが結構いらっしゃっていて嬉しいです。(客席に目を向け)赤ちゃんを抱っこされて、この映画のなかのお父さんみたい」とほほ笑み、「この前、娘が試写会に来てくれました。娘の幼稚園の友だちもいて、私が最近、幼稚園に迎えに行くと『鬼ババだ!』って言うんです(笑)。映画はまだ公開していなかったので、周りはなんでそう呼ばれているのかわからないから、困っています」と愉快げに語っていた。
また物語にちなみ「どんなときに家族の愛を感じる?」と問われると、星野は小学校低学年時のエピソードを披露した。「僕はひとりっ子。両親が仕事で家を出ていて、しばらく1人でいました。寂しくはなかったですが、数日続くとさすがに心細くなる。ある日家に帰ったら紙が置いてあって、『押し入れの中を見ろ』と書いてあった。押し入れを探したら、また紙が置いてあって『流しの下の棚を見ろ』。何回も繰り返して、最後は『ピアノの中を見ろ』で、ガチャっと開けたら、お菓子の詰合せが入っていた。当時は理屈抜きに『お菓子だ!』でしたが、今思うと、すごく自分を楽しませてくれた。寂しくならないように考えてくれたんだと思うと、すごく愛を感じました」と温かい思い出を詳述すると、会場を拍手が包み込んだ。続いて麻生は「3年くらい前に仙台で舞台がありました」と切り出し、「新幹線で帰ってくると、改札を出たところに夫と娘が待っていたんです。娘は花を一輪持っていて、私を見つけた瞬間に泣き出して。それが可愛くて可愛くて、無性に感動しました。夫にも感謝しましたし、嬉しかったですね」と瞳に溜まる涙を拭っていた。
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