ハリウッド版「銃夢」本編映像が日本で“世界初上映” プロデューサーが製作秘話明かす
2018年6月14日 15:45

[映画.com ニュース] 日本のSFアクション漫画「銃夢(ガンム)」をジェームズ・キャメロンが製作・脚本を兼ね映画化する「アリータ バトル・エンジェル」のフッテージ上映付きプレゼンテーションが6月14日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、プロデューサーのジョン・ランドー氏が出席。物語が生まれた日本で、本編映像の一部がメディアに向け“世界初上映”された。
木城ゆきと氏の原作「銃夢(ガンム)」は、ゴミやスクラップが堆積したクズ鉄町を舞台に、医師イド・ダイスケによって瓦礫(がれき)のなかから助け出されたサイボーグ少女ガリィが、賞金稼ぎとして戦いながら生きる意味を見いだしていく物語。映画版は記憶を無くしたサイボーグ少女アリータが自らの戦闘能力に気づき、出生の秘密を探るとともに、腐敗した世界を変えようと行動する姿を描く。
「アバター」「タイタニック」などで知られるキャメロンが原作に惚れ込み、15年以上前から映画化を切望してきたという今作。ランドー氏は、製作経緯を「1999年にこの漫画を初めて知り、キャメロンも私も心を鷲掴みにされた。そこでキャメロン自身が監督するために権利を獲得した」と明かす。その後、キャメロンは「アバター」製作のため今作のプロジェクトを一旦休止させ、メガホンは「シン・シティ」などのロバート・ロドリゲス監督に移ったが、ランドー氏は「『アバター』を先につくることで、そこから(3Dやパフォーマンスキャプチャーなどの)技術を学び、『アリータ』をより良い映画にしようと考えた。そして、実際にそうなっている」と説明した。
さらにランドー氏は、原作を知ったきっかけについて、ギレルモ・デル・トロ監督(「シェイプ・オブ・ウォーター」など)の存在に言及。「デル・トロは熱心に漫画を読んでおり、私たちにこの作品を『とても気に入った』と教えてくれた。我々は、そこで知ったんです」と話し、物語の魅力を「主人公のキャラクター。キャメロンはこの漫画を知った当時、13歳の娘がいました。ティーンエイジャーがいかに苦しみ、自分を発見するかの過程を見ていた。木城先生は作品のなかで、キャラが自身を誇りに思う過程を描き、人間が人間であることとは何なのか、という問いに答えようとしている」と述べた。
また、原作者の木城氏からコメントが寄せられた。「『銃夢』の最初の連載が終わる少し前の1994年から、海外のプロデューサーや監督から映画化したいというオファーがいくつか来て、編集者と『キャメロンが映画化したいと言ったらどうする?』と冗談を言い合っていたものです。強いヒロイン、アクション、SFビジュアルなど、キャメロンと僕の作品には共通点が多いけれども、本当にそうなるとは、もちろんその時は夢にも思っていませんでした。そしてこの度、『アリータ』の世界で初めてメディアに公開される最新映像を、作品が生まれた日本に最初に持ってきていただき、ありがとうございます」。ランドー氏は「木城先生をテキサス・オースティンの約9万平方フィートのセットにお迎えした」といい、「アイアンシティのセットでしたが、先生の表情は、自身が漫画で考えられた街と近い、と笑顔を浮かべていた。私にとって忘れられない瞬間でした」としみじみ振り返っていた。
「アリータ バトル・エンジェル」は、12月から公開。
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