「寝ても覚めても」東出昌大&唐田えりかの“カンヌ滞在記” アクシデント連発も南仏を満喫
2018年6月1日 12:00

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・柴崎友香氏による恋愛小説を映画化した「寝ても覚めても」が、第71回仏カンヌ国際映画祭(現地時間5月8~19日開催)のコンペティション部門に出品された。主演の東出昌大&唐田えりか、商業デビューを飾った濱口竜介監督は、同13~18日にカンヌ入り。連発したアクシデントにめげず同映画祭を満喫した、3人の“カンヌ滞在記”をお届けする。
5月13日の朝、東出と唐田はカンヌの地に降り立った。翌日に歩くレッドカーペットや、映画祭メイン会場「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」を見学後、カフェのテラスでランチを食べていると、最初の“洗礼”が2人を襲う。晴れ渡る南仏の空というイメージとは真逆の、突然の大雨。翌日の天気予報も雨だという。あまりの出来事に東出は大笑いだったが、果たしてレッドカーペットイベントの命運やいかに……。同日午後には濱口監督も到着し、合流した3人は、本作海外セールスを担当した「mk2」のオフィスを訪問した。
そして14日。レッドカーペットと公式上映が行われるが、予報は雨のままだ。不安な気持ちを抱えて会場入りした3人だが、車から降りると、そこには快晴の空が広がっていた。クリスチャン・ディオールのタキシードに身を包んだ東出、アルマーニのシースルードレスをまとった唐田は、意気揚々とカーペットを歩いていく。しかし、最後の階段でまたしてもアクシデント。唐田のヒールがドレスに引っかかり、前に進めなくなってしまった。これには東出&濱口監督が屈みこんでフォローし、事なきを得た3人は最上段から満面の笑みで手を振った。上映が始まると、あたりを小雨が降り始める。晴れていたのはレッドカーペットの間だけ、という奇跡だった。
(C)KAZUKO WAKAYAMA公式上映では「Beautiful film!」と多くの絶賛の声が寄せられ、東出が感激のあまり顔を覆う唐田を抱き寄せるひと幕もあった。その後はmk2でのアフターパーティーに出席し、次から次へと祝福を受けた3人は、午後9時ごろに会場を抜け出して夕食へ。ふらりと入った「Le Tube Restaurant Cannes」で、緊張の糸が切れたのか「肉食べたい!」と欲望をむき出しにし、大量の肉を注文していった。たらふく食べまくっていると、店内には歌の注文を受け付けるシンガーが。リクエストしたジョン・レノンの「イマジン」を全員で熱唱するなど、一同は「カンヌなのにスナック状態!」とアツい夜を満喫した。
翌15日の記者会見も、“晴れ女”唐田の力が空に届いたのか、天気予報をくつがえす快晴に。フォトコールではカメラマンたちから「LaLaLa…(目線を指示する『ここ、ここ』の意味)」の大合唱が沸き起こったほか、片言の日本語で「シャシンヲトリマショウ!」との呼びかけもあり、3人も自然と笑みをこぼした。忙しなく行われた取材&会見後には、お笑いコンビ「ダイノジ」の大谷ノブ彦とばったり遭遇するハプニング(?)もあった。
夜は、映画祭主催のディナーに招待。同映画祭ナンバー2の実力者、クリスチャン・ジュンヌ氏から「(今作に)惚れこんでおり、選定のための鑑賞後もどうしてももう一度見たくなり、個人的にまた見たほど気に入っている」と言葉を受けたほか、打ち上げ花火を海辺から目の当たりにし、3人のテンションも最高潮だった。
最終日の16日夜は、「Le Caveau 30」で夕食。ムール貝や牡蠣、サーモンなど地元料理に舌鼓を打ちつつ、映画談義に花を咲かせた東出は「やっぱり映画って最高だなー!」と目を細める。唐田が濱口監督の話術に対し「監督が面白いから、映画も面白いのか!」と驚嘆するなど、和やかな“カンヌ最後の夜”は次第に更けていった。
「寝ても覚めても」は、9月1日から東京・テアトル新宿、ヒューマントラスト有楽町ほか全国公開。
(C)2018「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS
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