鬼才オゾン監督がいざなう心理サスペンス 「2重螺旋の恋人」予告&ポスター公開
2018年5月31日 12:00
「スイミング・プール」「危険なプロット」などで知られるオゾン監督が、米国の作家ジョイス・キャロル・オーツ氏の双子をテーマとした短編小説を翻案し、4年の構想期間を経て完成させた心理サスペンス。精神分析医と恋に落ちた女性が、町で恋人そっくりの双子と出会い、全く性格の違う2人にひかれていく。オゾン監督が手がけた「17歳」のマリーヌ・バクトがヒロインのクロエ、「最後のマイ・ウェイ」「午後8時の訪問者」のジェレミー・レニエが双子の精神分析医を演じる。
予告編では、恋人ポール(レニエ)のパスポートを見つけたクロエが、「今と名字が違ってた」「女といるあなたを見たわ」とポールへの疑念を強めていくシーン、やがて双子のルイと出会い、危険な運命に足を踏み入れていく姿がサスペンスフルに描かれている。さらに、「君の心はすべてわかる。あいつじゃ満足できないんだろ?」というルイの挑発的なセリフやエロティックなラブシーン、クロエが何かから逃げるシーン、「“あなた”は怪物よ!」と恐怖の表情で叫ぶシーンなど、さまざまな憶測を呼ぶシーンが続けざまに展開する。
ポスターでは、タイプの違う2人の精神分析医とのカウンセリングの様子が怪しく切り取られており、「私が愛した男は、何者なのか。」というキャッチコピーが、映画がまとう謎を象徴している。
「2重螺旋の恋人」は、8月4日から全国公開。
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