スイミング・プール

劇場公開日:2004年5月15日

解説・あらすじ

新作の筆が振るわないイギリスの人気ミステリー作家、サラは、出版社の社長ジョンの勧めで、彼が所有する南仏の別荘にやってくる。静かな土地と自然に囲まれ、執筆活動を始めるサラだが、そこにジョンの娘と名乗るジュリーが突然現れる。夜な夜な違う男を連れ込むジュリーに当初は辟易したサラだったが、彼女の奔放な魅力に注目し、ジュリーを題材にした物語を書こうとするが……。「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督が、シャーロット・ランプリング、リュディビーヌ・サニエという新旧の人気女優を主演に描くミステリー。

2003年製作/102分/R15+/フランス・イギリス合作
原題または英題:Swimming Pool
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2004年5月15日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第56回 カンヌ国際映画祭(2003年)

出品

コンペティション部門
出品作品 フランソワ・オゾン
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映画レビュー

4.0 リュディヴィーヌ・サニエの肢体あればこそ‼️

2026年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

知的

出版社社長の娘ジュリーを演じたサニエ。
そのヌードがあまりに美しく破壊力を持っています。
青い水のスイミングプールを泳ぐ裸のミューズ・・・
彼女のヌードなしには
この映画は成り立ちません。

さて、ミステリー作家サラ・モートン(シャルロット・ランプリング)を
主人公にしたミステリー小説のような作品。
どこまでが現実で、どこからが妄想(小説)なのか?
見る者の視点でガラリと変わるのでしょう。
ジュリーは現実に存在したのでしょうか?
殺人は実際に行われたのでしょうか?

私は小説の中の小説・・・モートンの想像力の産物、
そう思います。

スランプで書けない作家サラは、過去に愛人関係にあった出版社社長で
編集者のジョンの南仏の別荘に気分転換がてら執筆に行きます。

するとジョンの娘と名乗るジェリーが現れて、毎晩毎晩、
違う相手の中年男性を引き込んで遊び呆けています。
ジュリーは父親とはずっと以前に生き別れて、
母親はロンドンに住み自分はこの村で育った。
そう言います。
父親には母の死のことで恨みを抱いていると。

ジュリーは連れ込んだレストランのフランクを深夜にプールで
戯れるうちにフランクを殺してしまう。
血痕を見つけたサラは物置小屋でフランクの死体を発見。
「私はミステリー作家・・・犯罪の隠蔽工作は御手のもの」と
敷地に穴を掘って埋めてしまいます。
殺人を嗅ぎつけたらしい別荘番には、サラが色仕掛けで口封じ。
暫く様子を見てからジェリーはサントロペへ仕事に行きます。

ロンドンに帰ったサラ・モートン。
一度も現れなかった社長に突きつける「スイミング・プール」という題名の
著作。
別の出版社から出されたのです。

隠して、作品は完成
元愛人への復讐も成立したのです。
現実にしては出来過ぎではありませんか?

(ミステリー映画の見過ぎかしら?)
フランソワ・コゾン監督の初期の名作。

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琥珀糖

3.5 70~75点ぐらい。面白かった♪

2024年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

シャーロット・ランプリングとリュディヴィーヌ・サニエが出てるミステリーって事で鑑賞。

前から気になってたんだけど、やっと観れた。

黒地に青でクレジットが出て、哀愁ある妖しい音楽が流れ、最初から引き込まれました。

けっこうエロイです(笑)

終盤30分ぐらいからは予想しない展開に…

最後は考察を要します。

終わったあとも、なんだったんだろう?と心に引っかかる。

ミステリー好きに、オススメします。

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RAIN DOG

3.0 見た。

2023年12月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 1件)
プライア

5.0 硬派の、女たちの怪談。

2023年9月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

フランソワ・オゾンは
カメラが良い。
屋外の景色はもちろん、室内の光もすべてが計算し尽くされている。
緑も、 家も、 道も、 水も、オゾンの狙う演出にそれら万象が従っているようだ。

映画館ではなく、自宅のモニターで映画を観ると、スクリーンに投影される拡大された、そして色味と輪郭がボヤケてしまった映画館の残念な景色ではなく、液晶の画面で画角がクッキリするのがなお良い。

モニターで鑑賞すれば、オゾンが多用する直線がよりよく判る。
そこをまたさらに斜めに走る直線が、まるで刃物の振り下ろされた跡のように画角を鋭く切り取っていることがよく判る。
直線のぶっちがいをバックにした登場人物たちの投げかける人間たちへの視線の鋭さが、より一層あれで鮮明になる。

ふしだら娘ジュリーを題材に利用して、盗作まがいの原稿書きの筆が進むイギリス女。
予想もしていなかった南欧でのジュリーとの出会いが、作家サラのスランプを助けてくれるわけで。
仕事だけでなく、サラの人生のスランプをも変えてくれるわけで。

・・・・・・・・・・・・

僕はシャルロット・ランブリングのサスペンス顔が苦手。
とにかくあの鎹(かすがい)のような口と、他人を見下げる灰色の目の半眼、三白眼が苦手なんです。

「わたしを離さないで」では、“人間を養殖する施設の番人”となったランブリング女史。人間の命をとことんまで追い詰めて、絶望の淵に突き落としてしまうあの妖女の顔には、耐えられないほどの恐ろしさを覚えるし、
「さざなみ」では、“ラスト3分の衝撃”という映画宣伝の謳い文句。高まる恐怖。迫るラスト・・
恥ずかしいけれど怖じ気付いて、ついに僕はデッキを止めて、DVDをレンタル屋に返してしまった思い出があるのです
(だから僕は結末は知らずじまいで、笑)。

ランブリングのあの口。あの目。
台詞を発していない時の、彼女の唇の動きと呪詛の表情が、僕は例えようもないほど怖い。

・・・・・・・・・・・・・

【分かったこと】
作家サラと、こじらせ娘のジュリー。
【本作の大筋】は?
何のことはない、世代を超えて、彼女たち=女のことを愛さない“ある男”への報復と、そのために肌感覚で共感し合った女たち二人の結託。

サラの“人恋しい気持ち”に応えない編集者=チャールズ・ダンス。
その(遊び人の)チャールズ・ダンスを父親に持ち、父親がいつも不在だったことの寂しさと、母親を不幸な死に至らしめたその男への憎しみ。
(中年男を漁るのはその反動)。
サラとジュリーは、寂しさと心の傷で説明不要で触れ合ったのですよね。

そんな単純なストーリーなんだけれど、名優が演じて名匠が撮ると、これが大変な物になるという見本ですね。

ジュリーの泣いて暴れる錯乱をついに抱きしめ、
ジュリーの母親がクローゼットに遺した赤いワンピースをまとって、
女たちの胸の想いを引き裂くように、真一文字に乳房をかき晒して、作男に見せつけるサラの立ち姿。
サラの母親に成り代わり、プールサイドに母親の亡霊を呼び戻し、サラとジュリーは男たちを地面に葬る。
「ジュリー!本当のことを言うのよ!」。サラの叫び。
ジュリーの美しいヌードには縦一文字の手術痕。子供時代に受けた深い傷手イタデを閉じ込められた跡。
縫い合わされて、口を封じられた傷の跡が。

これは、硬派な怪談でした。

アルモドバルは、土臭く女を描き、
オゾンは、実にスタイリッシュに女を描写します。

シャルロット・ランプリングのこと、少し好きになりました。

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きりん