2重螺旋の恋人 特集: 【もし、恋人と顔も職業も同じ、だが性格が真逆の“別人”が現れたら……】「あなたはどちらを愛するか、決めることができますか?」《鬼才監督が仕掛けた7つのワナ》いま本当に薦めたい上質心理サスペンス!

ホーム > 作品情報 > 映画「2重螺旋の恋人」 > 特集 > 【もし、恋人と顔も職業も同じ、だが性格が真逆の“別人”が現れたら……】「あなたはどちらを愛するか、決めることができますか?」《鬼才監督が仕掛けた7つのワナ》いま本当に薦めたい上質心理サスペンス!
メニュー

2重螺旋の恋人

劇場公開日 2018年8月4日
2018年7月23日更新

【もし、恋人と顔も職業も同じ、だが性格が真逆の“別人”が現れたら……】
「あなたはどちらを愛するか、決めることができますか?」
《鬼才監督が仕掛けた7つのワナ》いま本当に薦めたい上質心理サスペンス!

1人の女性と2人の同じ顔の精神科医──仕組まれたワナが、人間の欲望を浮かび上げる 1人の女性と2人の同じ顔の精神科医──仕組まれたワナが、人間の欲望を浮かび上げる

映画ファンの観察力、想像力に挑戦するかのような、極上の心理サスペンスがまたもや登場した。「17歳」「スイミング・プール」の名監督フランソワ・オゾンが、上品かつエロス満載で描く「2重螺旋の恋人」が8月4日から公開される。精神科医と恋に落ちた女性の前に現れた「もう1人の彼」。「双子の兄」だと名乗る同じ顔、同じ職業のその男性は、本当は何者なのか!? 果たして、愛してしまったのはどちらなのか?


【映画ファン断トツの注目度】本年度フランス映画祭でチケットが即完売!
「メメント」「ゴーン・ガール」「ELLE」──次なる“良質サスペンス”は本作

画像2

オゾン監督が本作を携えて、「フランス映画祭」で来日を果たした。昨年の「RAW 少女のめざめ」のように、同映画祭での話題がヒットに通じることでも定評がある注目のイベントで、上映チケットが即時完売したのが、この「2重螺旋の恋人」だ。すでに映画ファンの間では、気になる映画の筆頭となっていることが分かるはずだ。

画像3

ではなぜ、映画好きを引きつけるのか。それは本作が「謎を呼ぶ心理サスペンス」であるから。「メメント」「複製された男」「ゴーン・ガール」「ノクターナル・アニマルズ」「エル ELLE」など、観客各々が物語の真相を先読みしていく作品群。知性を刺激される喜びを知る映画.comだから言える、今最も薦めたい心理サスペンスは本作だ。


【映画ファンへの挑戦状】鬼才フランソワ・オゾンが仕掛けた《7つのワナ》
どこまでが虚構? どこからが現実? 真相にたどり着けるかは、あなた次第

診療をきっかけにひかれ合ったポールとクロエは、理想的なカップルに見えるが…… 診療をきっかけにひかれ合ったポールとクロエは、理想的なカップルに見えるが……

主人公は、精神分析医ポールと恋に落ちた25歳の女性クロエ。ある日クロエは街でポールそっくりの男=ルイと出会う。彼はポールの双子で同じ職業だという。なぜポールはルイの存在を隠しているのか……。本作には、監督が仕掛けた数々の「ワナ」が存在する。我々が見ている光景は、現実なのか、虚構なのか。集中力を研ぎ澄ましてほしい、驚がくの真相にたどり着けるかは、あなた次第だ。

クロエは常に腹痛に悩まされているが、「肉体的な異常は見当たらない」という クロエは常に腹痛に悩まされているが、「肉体的な異常は見当たらない」という

クロエが長年悩まされ続けているのが「原因不明の腹痛」。それがポールとの出会いにつながるのだが、肉体的な異常はまったく見られず、婦人科の医師に「精神的なものでは?」とカウンセリングを提案されるのだ。

なぜ恋人は双子の存在を話してくれないのか、なぜもう1人の男は自分に執着するのか? なぜ恋人は双子の存在を話してくれないのか、なぜもう1人の男は自分に執着するのか?

誠実なポールと、ごう慢なルイ。ルイは「ポールと双子だ」と言うが、ポールは「兄弟などいない」と存在をひた隠す。真実を探ろうとしたクロエは、真逆の2人にひかれていくが……。眼鏡やタバコでしか“見分け”がつかない2人。どちらがどちらなのか? クロエに生じる混乱は、見ているあなた自身にも“伝染”していく。

美容室と思われる場所で、美しい黒髪をバサリと切り落とされる彼女は何を思う? 美容室と思われる場所で、美しい黒髪をバサリと切り落とされる彼女は何を思う?

冒頭、クロエが美しい長髪をバッサリ切り落とす衝撃シーンから始まる本作。服装も無造作で少年のようだった彼女は、ポールとルイの診察室に通ううちに、におい立つように美しく、そして力強く変貌していく。この“変化”は何に起因するのか?

彼女が見つめているものは何を意味するのか? そこには物語を理解する大きなカギが 彼女が見つめているものは何を意味するのか? そこには物語を理解する大きなカギが

クロエは美術館員として働いているが、彼女が見つめる展示物は、現れる度に徐々にグロテスクなものへと変貌していく。クロエの心象を反映するかのような視覚の変化は、見る者の心にもじわじわと暗い不安を広げていく……。

2カ所で登場するらせん階段が、本作の謎めいたストーリーを象徴する 2カ所で登場するらせん階段が、本作の謎めいたストーリーを象徴する

画面に映し出されるものすべてに、何らかの意図が込められていると言っていい。ポールとルイどちらの診療室もらせん階段を上った先にあるが、その意図とは? そして、彼からプレゼントされる「猫のブローチ」にも注目。意外な人物も身に着けていることに、あなたは気づくだろうか。

一見親切、だが挙動が怪しすぎる……この隣人の行動には、何か“ウラの目的”がある? 一見親切、だが挙動が怪しすぎる……この隣人の行動には、何か“ウラの目的”がある?

クロエのことを気にかけて、何かと世話を焼こうとしてくる隣人のローズ。愛猫家同士のよしみでクロエの飼い猫ミロを預かってくれるが、ある日ミロを逃がしてしまう……。

身元を偽ってある女性のもとを訪れるクロエは、そこで一体何を知ることになるのか? 身元を偽ってある女性のもとを訪れるクロエは、そこで一体何を知ることになるのか?

ポールとルイの関係の真相に至る重要な手掛かりを、ついにクロエは突き止める。それは、ふたりをよく知るという高校の元同級生女性。クロエは郊外に暮らすその女性を訪ねて、家に足を踏み入れるが……。



【品質保証請負監督】世界3大映画祭の常連フランソワ・オゾン
トリック、エロス、緊迫感──改めて伝えたいその“極上の監督力”

新作を発表するごとに見る者を驚かせてくれる、フランソワ・オゾン監督 新作を発表するごとに見る者を驚かせてくれる、フランソワ・オゾン監督

本作で極上の監督力を発揮しているのが、作家性と娯楽性を両立させ、20年以上に渡って映画ファンを魅了し続けている鬼才監督、フランソワ・オゾン。類いまれなる観察眼とアイデア、予想を裏切り続ける筋運びと演出力、作品世界を支配する美意識──そのすべてが今作で新たに形を整え、最高の輝きを放っている。

カンヌ国際映画祭で挨拶するオゾン監督と主演のマリーヌ・バクト、ジェレミー・レニエ カンヌ国際映画祭で挨拶するオゾン監督と主演のマリーヌ・バクト、ジェレミー・レニエ

今作「2重螺旋の恋人」も選出されているように、カンヌ国際映画祭の常連。ベネチア国際映画祭でも「婚約者の友人」ほかでコンペ部門に選出。ベルリン国際映画祭のコンペ常連でもあり、「8人の女たち」では芸術貢献賞を受賞しているのだ。

(左から)「スイミング・プール」「8人の女たち」「17歳」 (左から)「スイミング・プール」「8人の女たち」「17歳」

芸術的に優れているだけでは、映画ファンの心を広くはつかめない。「スイミング・プール」「8人の女たち」「危険なプロット」「17歳」などなどの作品群から、娯楽性もしっかりと描いている監督であることが分かるはずだ。

本作では過激な性描写を通して、女性と男性それぞれが持つ欲望を映し出している 本作では過激な性描写を通して、女性と男性それぞれが持つ欲望を映し出している

原作付きの作品も多いが、その物語を完成させるのは、オゾン監督の脚本であり、その基となっている観察眼だ。作品に共通しているのは「人間の本質」を浮かび上がらせていること。タブー視されている欲望でさえ、臆することなく描き出している。

以前から注目していた「双子」というモチーフから、イメージをふくらませたという 以前から注目していた「双子」というモチーフから、イメージをふくらませたという

ティーンが主人公の「17歳」、女装がテーマの「彼は秘密の女ともだち」など、年齢や性別が抱えるしがらみに囚われない斬新な発想にも驚かされる。今作では「双子」に加え、「女性が抱える本当の欲望」も赤裸々に暴こうと試みている。

過度な説明は用意しないが、ヒントが足りないわけではないというバランスが絶妙 過度な説明は用意しないが、ヒントが足りないわけではないというバランスが絶妙

見ているこちらの予想を裏切ってくれる。これほど映画ファンとして喜ばしいことはない。筋運びが巧みだからグイグイと物語に引き込まれるのに、実は大ドンデン返しが待ち受けていたりする。映画ファンに愛され続けている理由だ。

主人公の心情の変化によって、映し出される世界も変わっていくのが本作の注目ポイント 主人公の心情の変化によって、映し出される世界も変わっていくのが本作の注目ポイント

今作で突き詰められているのが、この点。なにしろ監督自身が「画面に映るものすべてに意図がある」と明言しているのだから。時には自分でカメラを抱えて撮影までするほどのこだわり。すべては観客へのサービス精神からだという。

生々しく妖艶なのに、男女3人によるセックス・シーンでは同時に美しさも醸し出される 生々しく妖艶なのに、男女3人によるセックス・シーンでは同時に美しさも醸し出される

洗練されて上品なのに、同時に下卑たグロテスクさも持ち合わせている世界観。この美意識こそが、オゾン監督の真骨頂。本作では過激なセックスシーンが登場するが、男女ともに楽しむことができる。オゾン監督の卓越したセンスのたまものだ。

関連コンテンツ

関連ニュース

関連ニュース

映画評論

40年代フィルム・ノワールを引用しながらも発揮される、オゾンの類い稀な現代性
映画評論

フランソワ・オゾンは今のフランス映画界で、先鋭的で豊潤な作家性と商業的な成功を両立させた稀有な監督といってよいが、新作「2重螺旋の恋人」も一筋縄ではいかない、ミステリアスな語り口で、見る者を揺さぶり、大いに攪乱させる。パリに住む若い独...映画評論

フォトギャラリー

このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す