猿1億匹登場!? 綾野剛「パンク侍」“世紀のハッタリ合戦”映す予告&本ポスター完成
2018年5月31日 04:00
[映画.com ニュース] 芥川賞作家・町田康氏の時代小説を綾野剛主演、宮藤官九郎の脚本、石井岳龍監督のメガホンで映画化する「パンク侍、斬られて候」の本ポスターと本予告編が、このほど完成した。あわせて、人気ロックバンド「感覚ピエロ」の書き下ろし楽曲「夜のスピード」がエンディングテーマに使用されていることがわかった。
「くっすん大黒」「きれぎれ」などで知られる町田氏が2004年に発表した同名小説が原作。自らを“超人的剣客”と言い表す掛十之進(綾野)が、自ら招いた大惨事に七転八倒するさまを描く。本ポスターには、綾野をはじめ、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、永瀬正敏ら豪華キャスト陣が演じた“クセ者”12人が集結。「世紀のハッタリ合戦。最後に斬られるの誰だ!?」というコピーが“パンク”な世界観と破天荒なストーリーを予感させる。
「主人公の掛をはじめ、様々な濃いキャラクターたちが縦横無尽に活躍し、人と猿と腹ふり党の合戦があり、と非常に欲張った映画なのです」という石井監督の言葉通り、本予告編の仕上がりは前代未聞の作品の誕生を感じさせる。主人公の十之進さえも“騙される”という予想外の展開、江戸時代でありながら現代風の口調で紡がれる滑稽な会話劇に続き、後半では猿と人間による壮絶な大合戦を活写。「シン・ゴジラ」の特技統括を務めた特撮監督の尾上克郎が手がけた合戦シーンは、多い時では1カットに1億匹の猿、3000人の人間が映り込むことがあるようだ。
映像の冒頭には、エンディングテーマ「夜のスピード」が挿入されている。「感覚ピエロ」は「今までには無かったような映像で魅せる、正に文字通り“パンク”なエンターテイメントが生まれようとしている。その事実に胸が躍りました」と告白。「エンドロールを見る人の心にきしんでいるカオスを、幻想的なサウンドとメロディで包み込むというテーマで黙々と情景を描いていく鍵盤と歌を軸に、余計な音は一切鳴らさずに、あえてバンドサウンドから離れたアプローチで制作しました」と曲へのこだわりを明かすと「『パンク侍』×『感覚ピエロ』の、ジャンルを超越した『パンク』がここに表現されました。是非劇場で、ご自身の目と心で、最後の瞬間まで『パンク侍』そして『夜のスピード』をご堪能ください」とコメントを寄せている。
「パンク侍、斬られて候」は、6月30日から全国で公開。
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