阿部純子「ソローキンの見た桜」に主演! 2役挑戦に「責任重大です」
2018年5月22日 08:00

[映画.com ニュース] 第1回日本放送文化大賞グランプリに輝いたラジオドラマを映画化する「ソローキンの見た桜」の製作発表会見が5月21日、東京・港区の在日ロシア連邦大使館で行われ、主演の阿部純子、共演のイッセー尾形、井上雅貴監督、原作者の田中和彦氏、ミハイル・ガルーシン駐日ロシア大使が出席した。
日露戦争を背景としたラジオドラマ「松山ロシア人捕虜収容所外伝 ソローキンの見た桜」は、愛媛県松山市に設置された捕虜収容所を舞台に、日本人女性と捕虜のロシア軍少尉がはぐくんだ愛の物語を描いた。アレクサンドル・ソクーロフや石井岳龍に師事した井上監督が撮り上げる映画版は、2018年日露交流年記念作品となり、6月にクランクイン。松山をはじめ、ロシアのサンクトペテルブルクでも撮影される予定で、井上監督は「日露友好の作品として、価値ある重要な作品だと思っております。自分の持てる力を全て注いで製作していきたいと思います」と意気込みを口にしていた。
阿部は、ヒロインのゆい、現代を生きる彼女の玄孫・高宮桜子の2役に挑戦するため「責任重大ですね」と緊張の面持ち。だが、ソローキン役のロシア人俳優ロデオン・ガリュチェンコから寄せられた「松山での撮影、日本人俳優との交流を楽しみにしています」というメッセージを聞くと「私にとってもロシア人の俳優さんとの共演は初めて。演技派の俳優さんとうかがっており、お会いするのが楽しみです」と笑顔を見せた。そして「日本とロシアの映画交流の1作目に参加させていただけることになり、いまから胸がいっぱいです。初めてロシアに渡航できることも楽しみにしております。作品を通して、絆が深まるきっかけになればいいなと思います」と力強く語っていた。
原作者の田中氏は「物語の舞台となる収容所は“塀のない収容所”だった」「兵たちは日中は自由を享受し、松山市民と交流していた」「戦争中の2年間で亡くなった98名の兵士の墓が市内にあり、現在でも市民が足を運んで掃き清められている」とエピソードを紹介。「この事実を日本、ロシア、世界中の人々に知っていただきたいという思いがこの作品を作った動機です。年を経て、日露交流年にこうして映画になることを嬉しく思っており、映画の完成を楽しみに待ちたいと思います」と思いの丈を述べていた。
捕虜収容所の所長を演じる尾形は、松山の収容所の話について「実は、子どもの頃から聞かされてきて、知っていました。信じられず、そんなことあったのかと、誇りに思っていました。その映画に出られることを光栄に思います」と告白。実在のロシア軍人・ボイスマン役を演じるアレクサンドル・ドモガロフとの共演に関して「日露交流と共に、所長とボイスマンの交流が、井上監督の手で、どんなシーンになるかとても楽しみです。所長はハーグ条約がある中で、捕虜の人権をどこまで尊重すべきなのか? 日々悩んだと思います。その苦悩やジレンマを(撮影を通じて)体験したいと思います」と話していた。
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