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山崎努&樹木希林、“夫婦仲の秘訣”で意見一致「YESから会話に入る」

2018年5月19日 16:18

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画家・熊谷守一と妻の秀子を演じたふたり
画家・熊谷守一と妻の秀子を演じたふたり

[映画.com ニュース]伝説の画家・熊谷守一を題材にした映画「モリのいる場所」が5月19日、全国90館で公開初日を迎え、主演の山崎努をはじめ共演の樹木希林池谷のぶえ、メガホンをとった沖田修一監督が東京・シネスイッチ銀座での舞台挨拶に出席した。

時流に無頓着で文化勲章も辞退し、「仙人」と呼ばれた守一(山崎)と、そんな夫との暮らしを楽しんでいる妻・秀子(樹木)の結婚52年目(昭和49年)のある1日を描いた。約13年ぶりとなる主演作の公開に、山崎は「一昨年の秋に沖田監督から連絡がありまして、それ以来ずっと、守一に漬かっておりました。撮影が終わってからも取材が多くあり、なんだか、守一の漬物みたいになっていました。それも今日の初日でお終いです。ちょっと寂しいような、本当言うと、ホッとしたような気持ちです」と茶目っ気たっぷりに明かしつつ、「(守一と同じく)僕も必要でない限り家を出ないタイプですが、今日は皆さんにお礼を言いたくて、出かけてまいりました」と満場の客席に感謝を述べた。

山崎との初共演を果たした樹木は、「後に残っていく1本になるんじゃないかな」と大きな自信。「(この日の上映)第1回目に、うちの20歳の孫が1人で見に来ました。言った一言が、ちょっと日本語があまり上手じゃないんですけど、『今まで見たことのないような映画だった』。そういうことでしたので、期待してください」と語ると、山崎が「今のは、バババカ。お孫さんにはどうしようもないんです、勘弁してやってください」と茶々を入れ場内を沸かせた。

さらに物語にちなみ「夫婦仲の秘訣は?」と問われた樹木だが、「それをしゃべる資格は、私にはまったくない」とキッパリ。それでも「この役をやってちょっとわかったのは、夫の言葉を(妻が)否定することはないんです」と切り出し、「『ああ、そうですか』『はい』と、なんでもまずは言ってみる。それをこの映画を撮り終えて学びました。もう遅いんですけど」とため息をついた。山崎も同じ質問に「まったく、樹木さんが言ったとおり」と頷き、「お互いが調子悪いときは、NOから入るんですよね。『今日は天気いいね』『でも明日は雨』。『いい天気』と言っておけばいいのに。なんでもYESから会話に入ることだと思います」と朗らかに笑っていた。

また北米最大級の日本映画祭「ジャパン・カッツ」(現地時間7月19日開幕)にて、樹木が「Cut Above Award for Outstanding Performance in Film」(国際的に活躍する日本人俳優に授与される賞)を受賞。10日以上前に発表済みの吉報だが、樹木は「それなんですか? 知らない。初めて聞いた。いまつくったんじゃないの~?」と初耳だったようで、「なんでも、もらえるものはね。うちの夫(内田裕也)が『おまえはなんでも、四の五の言わずにもらっとけ』って。ありがとうございます。え、この映画も上映されるの? それはいいわね」とマイペースに話していた。

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