イーストウッド×マイケル・チミノ監督「サンダーボルト」国内初ブルーレイ化!
2018年5月10日 12:00

[映画.com ニュース] クリント・イーストウッドが主演を務め、 「ディア・ハンター」「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」を手がけたマイケル・チミノの監督デビュー作「サンダーボルト」が、7月18日に国内初ブルーレイ化し、DVDを再発売することになった。
1974年に製作された本作は、銀行の金庫を20ミリ機関砲で破壊して金を奪うという派手な手口で名を馳せたサンダーボルト(イーストウッド)、風来坊の若者ライトフット(ジェフ・ブリッジス)らの大胆な犯行と友情を描いたロードムービー。60年代後半から70年代にかけて様々な名作を生み出した「アメリカン・ニューシネマ」の空気感をまとった1本として認識されており、当時アクション映画への出演が多かったイーストウッドのキャリアのなかでも異彩を放つ作品だ。
俳優業を中心としつつ監督業にも乗り出し、自身のマルパソ・プロダクションで出演作などすべて企画段階からイニシアチブをとっていたイーストウッド。本作では自らメガホンをとるつもりだったが、主演作「ダーティハリー2」の脚本をジョン・ミリアスと共同執筆したチミノ監督の才能に惚れ込んだことで、その役割を任せることに。結果的に、共演陣の好演、タイトな脚本、手堅い演出、美しいロケーション撮影も相まって、傑作と呼ぶに相応しい出来となった。後年、チミノ監督は「イーストウッドがいなければ映画監督になれることはなかった」と語っている。
公開当時、イーストウッドの思惑とは裏腹に、世界中でアクション映画として宣伝された「サンダーボルト」。各国のポスタービジュアルでは、キャノン砲や銃がデザインされ“銀行強盗もののアクション映画”としてアピールされた。アメリカ版ポスターは、その種類の多さから宣伝サイドの迷走ぶりがうかがえ、フランス版ポスターにいたっては、なぜか「ダーティハリー2」のスチールがメインカットとして配されてしまっている。
日本では、2000年に初DVD化され、以降何度も再発売されてきたが、いずれも古いマスターを使った4:3のレターボックスの画面サイズだった。ブルーレイでは、待望のHDマスターを使用し、シネマスコープの映像での鑑賞を実現。DVDとの共通特典は、海外映画研究家たちによる音声解説、テレビ放送版日本語吹替音声、オリジナル予告編が収録される。
「サンダーボルト」のブルーレイ(4800円)とDVD(3800円)は、7月18日発売。なお、フランシス・フォード・コッポラ監督作「ランブルフィッシュ」のブルーレイ(4800円)も、同日に発売される(価格は全て税抜き)。
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