ウィレム・デフォーがオスカーノミネート作「フロリダ・プロジェクト」を語る映像公開
2018年5月8日 13:00
[映画.com ニュース] フロリダの安モーテルに母とふたりで住む6歳の少女の視点から描いた人間ドラマ「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」で、管理人ボビー役を好演し、第90回アカデミー助演男優賞にノミネートされたウィレム・デフォーが作品を語るインタビュー映像を映画.comが入手した。
全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で高く評価されたショーン・ベイカー監督の最新作。定住する家を失ったムーニーと母ヘイリーは、ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周囲の大人たちは厳しい現実に苦しんでいたが、ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビーはそんな子どもたちを厳しくも温かく見守っていた。そんなムーニーの日常が、ある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。
本作で数々の映画批評家協会賞を総なめにし、3度目のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたデフォー。モーテルの管理人を演じる上で、数日前に現場入りし、実際に何人かのモーテルの支配人に会って、彼らの特徴や考え方を学ぶなど、徹底的な役作りを行った。サングラスや無線機、ブレスレットなどの小道具をデフォー自身のアイディアで身につけた。
インタビューでは出演のオファーを受けるまで、この映画が映し出す社会問題について「全く知らなかったんだんだ」と告白。「この地球にこういう問題があるということを。ディズニー界隈の観光客向けのモーテルにホームレスの家族が住んでいることなんて。とても独特の世界だと感じたけど、 まさに今の社会の描いていると思った」と感慨深げに語っている。
「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」は、5月12日から新宿バルト9ほか全国で公開。