貧しくも幸せに暮らす母娘に突きつけられる現実…「フロリダ・プロジェクト」本予告

(C)2017 Florida Project 2016, LLC.

［映画.com ニュース］　モーテルでその日暮らしを送る母娘の姿を描いた「フロリダ・プロジェクト　真夏の魔法」の、本予告編が完成した。貧しくも幸せに暮らす2人が直面する、厳しい現実を納めている。

映画は、“世界で最もマジカルな場所”といわれる米フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのすぐ近くにある安モーテル「マジック・キャッスル」を舞台にした人間ドラマ。全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で話題を集めたショーン・ベイカー監督が、全編35ミリフィルムで撮影した。

シングルマザーのヘイリー（ブリア・ビネイト）と6歳の娘ムーニー（ブルックリン・キンバリー・プリンス）は、「マジック・キャッスル」で暮らしている。ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちと冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビー（ウィレム・デフォー）はそんな子どもたちをあたたかく見守っていたが、そんな日常がある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。

予告編は、ムーニーがモーテルのロビーでアイスをこぼしてボビーに追い出される様子から始まり、叱られても軽口を叩くムーニーの天真爛漫さと、定職にありつけないヘイリーの苦悩が同時に映し出される。苦しい生活のなかでも仲睦まじく暮らしてきた2人だが、ある日、児童保護局の職員がムーニーを保護しようと試みる。ムーニーと引き離されそうになり我を忘れて暴れるヘイリーと、いつもの笑顔を失い、困惑するムーニーの姿が胸を締め付ける仕上がりとなっている。

「フロリダ・プロジェクト　真夏の魔法」は、5月12日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開。