ジョージア映画の不朽の名作「祈り」51年の歳月を経て日本初公開
2018年5月6日 07:00

[映画.com ニュース] 日本初公開となる、ジョージア映画の巨匠テンギズ・アブラゼ監督の傑作「祈り」(1967)、と同作含む三部作(「祈り」「希望の樹」「懺悔」)が8月4日から一挙上映される。このほど予告編とポスターがお披露目された。
ジョージア(グルジア)に、映画が誕生して今年で110年。紀元前から、ヨーロッパと東方諸国を結ぶ重要な地点として位置していたために他国から侵略を受け、激動の歴史に翻弄されながらも、守り続けた伝統や風習、風物といった民族文化を積極的に取り入れ、ギオルギ・シェンゲラヤ監督「放浪の画家ピロスマニ」(87)、オタール・イオセリアーニ「落葉」(66)といった世界に誇る数々の名作を生み出してきた。同じく、映画を通して社会の不条理を告発し続けたアブラゼ監督も、20世紀を代表する映画監督としてロシアのタルコフスキーやギリシャのアンゲロプロス監督らと並び、後世の映画人に影響を与えてきた。
そんな、アブラゼ監督が20年の歳月をかけ完成させたトリロジー「祈り三部作」は、宗教間の対立を描き、人間の尊厳と寛容を謳った「祈り」、美しい娘と青年の純愛が古い掟と因習によって打ち砕かれていく様を描き、ダビッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞した「希望の樹」(76)、そして、独裁者によって困難を強いられる市井の人々を映し、カンヌ国映画祭審査員特別賞を受賞した「懺悔」(84)の三作。それぞれ異なる視点で監督が作品に込めた主題を受け取ることのできる作品群だ。
「祈り三部作」は、8月4日から岩波ホールほか全国順次公開。
(C)“Georgia Film” Studio, 1968 (C)RUSCICO, 2000
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