放浪の画家ピロスマニ

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解説

グルジア(ジョージア)を代表する画家ニコ・ピロスマニの半生を描いた伝記映画。幼くして両親を亡くしたピロスマニは、店の看板や壁に飾る絵を描きながら放浪の日々を送るようになる。人々に一目置かれるようになっていくピロスマニだったが、酒場で見初めた踊り子マルガリータへの報われない愛が、画家を孤独な生活へと追い込んでいく。ロシア革命前夜、一杯の酒を得るため画材をかかえて居酒屋を渡り歩く生活を送っていたピロスマニは、作品がある芸術家の眼にとまったことをきっかけに、中央の画壇に注目されるようになる。グルジアがソ連の構成国だった1969年製作。日本では78年に「ピロスマニ」のタイトルでロシア語吹き替え版が劇場公開された。2015年、邦題「放浪の画家ピロスマニ」として、デジタルリマスター&グルジア語オリジナル版で37年ぶりに劇場公開。

1969年製作/87分/ソ連
原題:Pirosmani
配給:パイオニア映画シネマデスク
日本初公開:1978年9月15日

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映画レビュー

4.5音楽と絵画による叙事的な風景画

kthykさん
2015年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

ゲオルギー・シェンゲラーヤの「若き作曲家の旅」を観たのはいつだったろうか。
広大なロシアの大地の西端にあり、コーカサスの南、さらにその南にあるトルコとともに黒海を囲むグルジア地方を旅し、その地の古い民謡を採集していく若き音楽家の旅。
豊かな山河により添い、集い、生活する人々の古い歌声はどれもが哀愁を帯び、優しく家々や大地にこだまする。
映画は、しかし、採集された歌声の連なりは反権力者たちの集落の連なりと見なされ、押収された作曲者の記録は官憲の手に渡り、歌声の集落は悉く暴力に侵され、破壊されていく。

岩波ホールでの「放浪の画家ピロスマニ」はこの地に生まれ育った実在の画家(1862~1918)の物語。
映画はしかし、「音楽家の旅」より15年も前の作品。
デジタルリマスターされた音と映像は、豊かな山河や集落、祭に集う人々の音楽と彼らが酒を飲み語り合う居酒屋の中の風景を美しく切り取りとっていく。
その情景はピロスマニが描く絵画の中の世界と全く同じだ。
実在を描く映画と映画の中のピロスマニの絵画、虚実が重ね合わされたのどかな集落はやがて、その世界から絵画を失い人々の日常も色あせていく。
その原因は作曲家の旅を蹂躙した官憲力とは異なり、様々な人間が追い求める欲と名声と言えそうだ。
ゲオルギー・シェンゲラーヤは歴史を超え生き続ける人間世界を、美しい音楽と絵画による叙事的な風景画として描いている。

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kthyk
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