阿部寛、鶴橋康夫“先輩”の絶賛に恐縮しきり 再タッグは快諾
2018年4月21日 18:15
[映画.com ニュース] 阿部寛の主演最新作「のみとり侍」が4月21日、沖縄県で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」の特別招待作品として上映された。阿部とメガホンをとった鶴橋康夫監督は、北谷・ミハマ7プレックスでの舞台挨拶に臨んだ。
鶴橋監督が40年前から映画化を熱望し続けてきた今作は、歴史小説の第一人者・小松重男の傑作短編集「蚤とり侍」が原作。江戸時代に実在した猫の“のみとり”稼業を中心に描かれていくが、今作における“のみとり”は「床で女性に愛をお届けする」裏稼業。ドラマ「天国と地獄」(2007)以来となる鶴橋作品に出演する阿部が、“のみとり”になってしまう越後長岡のエリート藩士・小林寛之進に体当たりで挑んだ。
阿部が「ちょっと恥ずかしいですね、濡れ場もありましたから」と照れ笑いを浮かべる一方、鶴橋監督は阿部が大学の後輩であることを告白(鶴橋監督は中央大学法学部卒、阿部は中央大学理工学部卒)。そして、「とにかく僕が彼の第一のファン。一緒にこの場に立てていることが光栄。とどのつまり、彼は含羞の人であり、真面目な人であり、愛の人である。やっと一座を組んで阿部寛と仕事が出来るという思いだった」と一気にまくしたてた。
恐縮しきりの阿部は、約30年前の出来事に思いを馳せる。「僕が事務所に入って2日目くらいに、食事会で監督を紹介されました。社長に『いつか阿部も鶴橋さんの作品に出演できるようになるといいな』と声をかけられたのを覚えています。がっつりやらせていただくのは初めてでしたが、若い頃のあの日を思い出して、感慨深いですね」。
「監督から『今回は童貞をやってもらうから』と言われた」と笑いながら振り返る阿部に対し、鶴橋監督は「しかし、どうですか! いい体だと思いませんか? 彼じゃないとこの作品は成立しませんから。さすが、後輩!」と絶賛の嵐。さらに、「とにかく、ただただ感謝。僕は夢みたいな気分なんだ。君はどうなんだ!?」と容赦のないツッコミを入れていた。それでも、「もう1本、時代劇をやりたいな」とこぼすと、阿部は「それはもう!」と快諾していた。
「のみとり侍」は、5月18日から全国で公開。「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」は、4月22日まで開催。
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