ウェス・アンダーソン監督作「犬ヶ島」、望月ミネタロウ作画で漫画化決定!
2018年4月20日 09:00

[映画.com ニュース]第68回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したウェス・アンダーソン監督作「犬ヶ島」が漫画化され、5月24日発売の月刊モーニングで特別連載されることがわかった。「ドラゴンヘッド」などでカルト的人気を誇る漫画家・望月ミネタロウ氏が作画を手がけ、主人公・アタリと5匹の犬たちによるアナザーストーリーを描き出す。
アンダーソン監督をはじめとする「グランド・ブダペスト・ホテル」の製作陣が再結集したストップモーションアニメ。日本を舞台に、“犬インフルエンザ”の大流行により“犬ヶ島”に隔離されてしまった愛犬を探す少年アタリと、犬たちの壮大な旅と冒険を映し出す。声優陣にはビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソンらのほか、「RADWIMPS」の野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ、ヨーコ・オノらが名を連ねている。
今作に日本への愛とリスペクトを込めたアンダーソン監督は、今回の漫画化に対し「『犬ヶ島』は“現実には存在しないマンガの翻案”として思いついた映画でした。そして今、素晴らしき望月ミネタロウさんが私たちのためにそれを現実のものにしてくれました。私たちは望月さんの作品を世界に送り出すことを本当に嬉しく思っています」と喜びのコメントを寄せる。望月氏も「僕がウェス・アンダーソンさんのファンなのは周知の事でしたので、候補に上がっていると聞いたときは、アンダーソンさんの世界観を日本で漫画にするなら、多分僕しかいないでしょ! と勝手に思ってました」と振り返ったうえで、「やる事に決まったときは、宝くじに当ったような気持ちになった反面、アンダーソンさんの作家性とこだわりぬかれた世界観を改めて思い出し、『犬ヶ島』がストップモーションアニメなのも輪をかけて難しく……。これは大変な事を引き受けてしまった、とおろおろしました。壁紙の色柄まで可愛くて、いいです。難しいけど僕が好きな何かを表現できたらいいな」と意気込みを語っている。
さらに連載開始を記念し、望月氏によるオリジナルイラストも披露。愛犬スポッツの行方を捜して遠くを見つめるアタリと、飼い主アタリの迎えを信じる忠実なスポッツ、そして病に感染した犬たちがさまよう“犬ヶ島”の殺伐とした様子が、独特のタッチで表現されている。映画「犬ヶ島」は、5月25日から全国で公開。
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