「君の名前で僕を呼んで」にフルヌードがないことに脚本家が不満
2018年4月2日 13:30

[映画.com ニュース] 「君の名前で僕を呼んで」(ルカ・グァダニーノ監督)に男性の下半身を露出したヌードシーンがないことに、同作の脚本を執筆したジェームズ・アイボリーが不満を抱いていることが明らかになった。
同作はアンドレ・アシマンの同名小説の映画化で、1980年代のイタリアの田舎町を舞台に、17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)と24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)のひと夏の恋を描くラブストーリー。脚本を執筆したアイボリー(「日の名残り」「眺めのいい部屋」)は、同作でアカデミー賞脚色賞を受賞している。このほど英ガーディアン紙の取材を受けたアイボリー監督は、同作に下半身を露出したヌードシーンがないことに不満を抱いていると告白。「セックスの前後で、登場人物たちが品良くシーツに覆われているのは嘘っぽく見える。ありのままに描くほうが、隠すよりずっと自然な描き方だと思う」と説明している。
実際、アイボリーは青年ふたりの恋愛を描く「モーリス」(87)でその通りの演出をしていた。今作でもふたりが裸のまま戯れるシーンを執筆していたが、グァダニーノ監督はカメラを窓外にパンさせる演出を選択。「ヌードがあるかどうかは映画には無関係で、芸術上の判断だ」と話している。
しかし、これは事実に反すると、アイボリーは反論。グァダニーノとはヌードシーンの撮り方について打ち合わせをしていたものの、シャラメとハマーの出演契約にフルヌードが禁止条項として盛り込まれていたためだと、暴露している。「君の名前で僕を呼んで」は4月27日公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント