高島礼子、一般市民の“涙の熱演”に「役者として焦り感じた」
2018年3月24日 14:30

[映画.com ニュース]高島礼子が納棺師役で主演した映画「おみおくり」が3月24日、東京・有楽町スバル座で公開され、高島をはじめ共演の文音、メガホンをとった伊藤秀裕監督が舞台挨拶に出席した。
納棺師で作家の永井結子氏による著書「今日のご遺体 女納棺師という仕事」(祥伝社黄金文庫刊)が原案。女性納棺師の主人公・満島弥生(高島)が、死に触れる仕事や弟子・亜衣(文音)との交流を通して自らの人生を見つめ、生きる希望を見出していくさまを描いた。
今作は富山県氷見市でロケを敢行。出演者の多くは同市民だそうで、高島は「亡くなられた方の脇にいる家族として演じられていたんですが、監督が軽くご説明しただけで、本当にポロポロと泣かれるんです」と驚がくの面持ちだ。続けて「みなさん一度は大切な方を亡くされていて、そのことを思い出して、気持ちが入ると泣けるんだ、と。役者として焦りも感じましたし、立派でした」と称賛し、文音も「びっくりしたのは、自殺された死体役の方。多分エキストラの方なんですが、詳細な演出は聞いていなかったらしく、現場で『自分(役)はどうやって死んだですか? それによって演技が変わってくるから』とすごく聞いていた。プロ意識がすごく高かった」と脱帽しきりだった。
さらに文音は、今作出演決定時を「人の死と向き合うお仕事で、親をなくしている役。中途半端な気持ちでは出来ないと思った」と振り返る。迷いを断ち切れた理由を「礼子さんとは実は共演が2度目で、前回はドラマで刑事の部下役。その時から礼子さんが大好きで、主演が礼子さんだと聞いて『おっしゃやるぞ!』」と明かし、「礼子さんは動じないんですよ。現場がどんな場所で、どんな人がいて、何があろうともぶれない軸がすごく見えた。私はすぐテンパっちゃうんですが、『大丈夫だから』と。その佇まいが素晴らしく、女優さんとしても人間としても女性としても惚れています」と最敬礼の姿勢を示した。当の高島は「リアクションに困る(笑)。私も素晴らしい先輩がたくさんいたので、そういう方々の背中を見ながら成長した部分がある。言っていただいて嬉しいです。また一生懸命頑張んなきゃ。でも褒めすぎ!」とコロコロと笑い、伊藤監督は「(撮影前は)こんなに仲が良い姉妹のような関係だとは知らなかった」とポツリと語っていた。
「おみおくり」は、今後全国で順次拡大公開される。
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