山田洋次監督、“家族”と4度目タッグで「すてきなアンサンブルが完成した」
2018年3月23日 14:00

[映画.com ニュース] 山田洋次監督が3月22日、都内で行われた最新作「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」の完成披露試写会に出席。本作は2013年に公開された「東京家族」から数え、同じキャストが“家族”を演じる4作目にあたり、「まさかこんなに長く何度も仕事をするとは思わなかったが、今ではすてきなアンサンブルが完成した。それを見るのは、監督としてうれしいこと」としみじみ語った。
完成披露試写会には山田監督をはじめ、おなじみの家族を演じる橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が勢ぞろい。当日、舞台に出演していた中嶋朋子の登壇はかなわなかったが、山田監督は「皆が力いっぱい仕事をしてくれた」と労をねぎらった。
第1弾「家族はつらいよ」の熟年離婚、第2弾「家族はつらいよ2」の無縁社会に続く今作のテーマは「主婦への讃歌」。盗まれたへそくりをめぐって、夫・幸之助(西村)から心ない言葉を受けた妻の史枝(夏川)は、我慢が限界に達し、家を飛び出してしまう。史枝の不在で、平田家は大混乱。男たちは家事に悪戦苦闘し、史枝の偉大さを痛感する。
山田監督は「2作目をつくりながら、西村・夏川夫婦には大きな問題があるし、これを何とかしないといけないと思った。そのためにも3作目をつくれると思った」と本作の構想を明かし、「夏川くんにも『もし次を作るなら、君が大変だよ』と伝えていた。結果として、主婦が抱える悩みや矛盾を描けた」と語った。
この発言に、当の夏川も「台本を読んで『えっ、家出?』って(笑)。これは大変なことになったと思いました」と思わず本音。ただ、「史枝は完ぺきなスーパー主婦で、本当に苦労していたはず。(労働量を)お金に換算すれば、すごい給料がもらえる」と家出に理解を示した。
一方、西村は「僕は怒ってばっかりだった」と妻に家出された夫の気持ちを代弁。平田家の長である周造を演じる橋爪は、「夏川くんは言いたいことも言えず、不満そうな顔でじーっとしていたから、いずれ爆発すると思っていた。ここで爆発させないと(笑)。今のところ、問題が起こるとしたら、この夫婦しかいないですし」と長男夫婦のトラブルに“太鼓判”を押していた。
「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」は、5月25日から全国公開。
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