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周防正行監督、出世作「シコふんじゃった。」の母校・立大相撲部の名誉監督に就任

2018年3月13日 17:45

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「周防正行杯」も企画しているという
「周防正行杯」も企画しているという

[映画.com ニュース] 周防正行監督が、母校・立教大学相撲部の名誉監督に就任することになり3月13日、東京・西池袋の同校で会見した。

今年4月から創部100年目を迎え、1964年には堀口圭一さんが学生横綱になるなど歴史と伝統を誇る同部だが、82年の卒業生を最後に部員が0となり、他の体育会から選手を借りて試合に出場していた不遇の時代が12年続いたこともあった。その時期をテーマにした映画が、81年卒業の周防監督の「シコふんじゃった。」(92年)で、ブルーリボン賞作品賞などを受賞し出世作となった。

現在も選手2人、女子マネジャー4人と団体戦に出場できない状況。部員獲得やチーム強化を図るため、ラブコールを受けた周防監督は「多分、20年前だったらちゅうちょしたと思うが、今振り返れば学生の頃は相撲部があることも知らなかったし、取材をする中で学生相撲の在り方をいろいろと知った。あの映画がヒットしたおかげで『Shall we ダンス?』も撮れた。僕の映画作りの歴史を通して、大きなポイントになった作品。本当にお世話になったし、貢献できるなら恩返しがしたい」と快諾した。

だが、吉岡知哉学長から委嘱状を受け取ると、「まさか、こんな未来が待っているとは。大きな責任を感じますね」と苦笑い。“仕事始め”は、4月の新入部員勧誘に向けたビデオメッセージの撮影で、大学側は稽古総見や大会での応援を依頼したほか、学内大会「周防正行杯」も企画しているという。同部の坂田直明監督は、「肝になる試合では、最終決断を仰ぐ場合もあるかもしれない」と全幅の信頼を置いた。

周防監督は、部員が中心となって制作した部の紹介映像を見て「主体的に自分たちの活動を広報しているのは好感が持てる」と評価。そして、「大学から始めても国技館で相撲を取れるのが学生相撲の魅力。大相撲だけでなく、アマチュアに光を当ててもらえるとうれしい。長い歴史のある相撲から若者が離れていくのは寂しい。(映画に主演した)本木雅弘くんが、一生懸命やることで得るものがあったという実感を、若者にも感じてもらえる環境をつくりたい」と意欲を見せた。

なお、「シコふんじゃった。」のプロデューサーでアルタミラピクチャーズ代表の桝井省志氏も名誉部員に就任。「手っ取り早く言えば、2を作れということだと思うので、名ばかりにならないよう考え直したい。即戦力として頑張ります」とおどけ気味に話していた。

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