「舞妓はレディ」上白石萌音、周防正行監督の教えを胸に舞台初主演!
2014年10月22日 06:00

[映画.com ニュース] 初主演映画「舞妓はレディ」で脚光を浴びた若手女優・上白石萌音が、12月に上演される「みえない雲」で舞台初主演を果たすことが決まった。山路ふみ子映画賞の新人女優賞を受賞した期待の新星が、原発事故に巻き込まれた町で混乱の中を力強く生きるドイツ人の14歳の少女を演じる。
「またお芝居ができるというワクワクでいっぱい」と喜ぶ上白石は、「『舞妓はレディ』の撮影現場で周防(正行)監督に教えていただいた、“役と向き合う”ということを大切にして頑張りたいです。そして、共演した富司純子さんにかけていただいた『毎回、それぞれの監督の色に染まりなさい』という言葉の通り、今回は演出家の瀬戸山さんの色に染まって、ヤンナ・ベルタの人生を生き抜きたいと思います!」と決意を語った。
また、自身が演じる主人公について「決して自分を見失わず、現実を受け入れていく、とても強い心を持った女の子」と分析し、「私には優柔不断なところや、どうしても自分や自分の決断に自信が持てないところがあります。なので、今回の舞台を通して少しでもヤンナ・ベルタに近づきたいな、と思います」と話している。さらに、「舞台を見ていて感じる、劇場の一体感が大好きなので、その一体感を味わっていただけるようなお芝居ができるように頑張ります!」と意気込んだ。
演出を手がける劇団「ミナモザ」の瀬戸山美咲は、「不安、哀しみ、怒り、それでも生きていく強さ……。そういった変わりゆく感情を表現できる女優さんを探していた時、彼女に出会いました」と上白石の起用について語る。「とても可憐で、守ってあげたくなるようなはかなげな雰囲気もありますが、一方で彼女のまっすぐな瞳は、全てを丸裸にする力があると思います。少女と大人のはざまにいる、今の彼女にしか出来ない役です」といい、「その瞬間、瞬間を一生懸命感じて、受け止めて、生き抜いてくれたらと思います」と期待を込めた。
同作の題材となるのは、チェコ出身で西ドイツに渡った作家グードルン・パウゼバングが、チェルノブイリ原発事故の直後に執筆した青少年向け小説「みえない雲」。これまで社会的なテーマを取り上げ、2011年には東日本大震災後の自分自身を描いたドキュメンタリー演劇「ホットパーティクル」を発表した瀬戸山が、世界13カ国で翻訳され、06年にはドイツで映画化された小説を、日本で初めて舞台化する。共演には、元宝塚歌劇団の陽月華、俳優の塩顕治、演劇集団キャラメルボックスの大森美紀子らが顔をそろえる。
1989年、日本。小学6年生の「私」はある日、学校の図書館で見つけた「みえない雲」と題された小説に強く引きつけられる。それは、西ドイツの町シュリッツで、 原子力発電所の事故に遭遇し、家族や住む場所を失い、さまよい続ける少女ヤンナ・ベルタの物語だった。そして、現在。大人になった私の前に、子どもの頃に読んだ架空の物語が、福島原発事故という現実となって横たわっていた。自問自答をしながら、私は小説の舞台ドイツを目指す。
舞台「みえない雲」は、12月10日~12月16日、東京・三軒茶屋シアタートラムで全11公演。
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