広瀬すず「留年したい気持ち」　主演作「ちはやふる」完結に寂しさ全開

観客動員200万人を超えるヒットを記録した「ちはやふる　上の句」「ちはやふる　下の句」から約2年、広瀬や小泉徳宏監督ら主要キャスト・スタッフが再結集し完結編を紡ぐ。物語も前作の2年後を舞台に、瑞沢高校3年生となった千早（広瀬）と太一（野村周平）、幼なじみの新（新田真剣佑）、そしてライバルたちの成長を描く。

開始直後には、広瀬＆上白石＆優希がPerfumeの定番挨拶を真似し「すずです」「萌音です」「美青です」「3人合わせて瑞沢高校かるた部です！」と声をそろえる。観客約100人から喝さいが送られ、あ～ちゃんも「息ぴったりでしたね！」と太鼓判を押したが、広瀬は「今日の全てをここにかけました」とはにかんだ。一方で完結編の公開間近とあって、広瀬は「（劇中キャラは卒業したが）留年したい気持ちです」と惜別の思いを吐露。撮影中は、スタッフに「結び」の続きとして「解き」をやってほしいと話していたそうだ。

この日のイベントは、卒業に向かう物語とPerfumeによる主題歌「無限未来」にちなみ「“無限未来宣言”試写会」と銘打たれており、登壇陣が未来で成し遂げたい目標を発表。一同は「3人で踊り続けます」（のっち）、「フライドポテトを食べ続けます」（あ～ちゃん）、「黒髪でい続けます」（かしゆか）、「人見知りと言っちゃう癖を直します」（優希）、「和の心を大切にします」（上白石）と思い思いに打ち明け、観客を沸かせた。

そして広瀬は、「“無限未来”も、瑞沢高校かるた部にいます！」と宣言し、「ということは、留年し続けるということですね」と笑う。その真意を「『ちはやふる』は初主演映画。初めてのことって、なくなってくるじゃないですか。でも3年、4年、常にそばにあった作品で、すごくありがたいなと思う出合いでした。かるた部の皆と役を超えた関係性になれたのが本当に大きくて、皆からもらったものが私自身多すぎる。かるた部にいたら、少しずつ皆に返せるかな」と説明し、「（もし留年したら）壮大な遊びとか、かるた以外の青春をしてみたいです」と意欲的に語っていた。

さらにPerfume直々の振り付け指導を受けたキャスト陣が、ダンスを実演することに。あ～ちゃんによるレクチャーは「セクシーな感じから、未来はお先真っ暗ポーズ！　でも切り拓くー！」という独特のものだったが、広瀬らは1度説明を受けただけですっかりコピーして踊ってみせていた。「ちはやふる　結び」は、3月17日から全国公開。