松坂桃李“童貞”から“娼夫”に1.5日でどうやって変身した?驚異の役作りを明かす
2018年3月2日 05:00

[映画.com ニュース] 第126回直木賞候補となった石田衣良氏の小説を、松坂桃李主演、三浦大輔監督で2016年の舞台に続き映画化した「娼年」で、松坂の驚異の役作りが明らかになった。
無気力な毎日を送っていた大学生・森中領(松坂)は、女性専用コールクラブのオーナー、御堂静香(真飛聖)に見いだされ、“娼夫リョウ”として働くことに。領は、仕事を重ねるなかで、女性1人ひとりの中に隠されている欲望の本質に気づき、自らの心も解放させていく。
「彼女がその名を知らない鳥たち」や「不能犯」、「孤狼の血」(5月12日公開)など、各作品から引っ張りだこの松坂だが、近年更なるファンを獲得したのが、童貞の小学校教師をコミカルに演じたテレビドラマ「ゆとりですがなにか」だ。本作のリョウとは真逆のキャラクターといえるが、2017年の春に撮影された「ゆとりですがなにか」のスペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」のクランクアップ後に本作の撮影が控えており、松坂はわずか1.5日で“童貞”から“娼夫”ヘと変身を遂げたという。
松坂は、「舞台版をやっていたので、リョウはすでに自分の中にあったのが大きかったです。流れも把握していましたし。だからこれだけ濃い作品に1.5日でクランクインできたのだと思います。『娼年』の映画化の話を聞いた時から頭の片隅にずっとあり、モチベーション、スタンスの準備はしていました」とこともなげに振り返る。

とはいえ、「ゆとりですがなにか」の山路一豊役も、1度見たら忘れられない強烈なキャラクター。“動”から“静”のキャラクターへと生まれ変わるに当たり、「今回は、その1.5日の間に渋谷に移り住んだんです。環境を変えました」と自ら能動的に切り替えをはかったという。「撮影期間中(約3週間)はずっと渋谷のビジネスホテルに住んでいました。この作品は、その日の撮影での熱量を次の日も冷まさない状態に保ちたかったのですが、家に帰ると好きなマンガやゲームがあってリフレッシュしてしまうので、半ば強制的に自分を追い込むためです。撮影場所も渋谷が多かったですし」と役をまとうための準備を明かした。
松坂は同時に、「自宅から通ったら、現場に行っていなかったかもしれません。撮影があまりに過酷で……。この作品を身近なところに置く。それが重要でした」とも振り返る。これまでにも数多くの個性的なキャラクターを演じてきた“カメレオン俳優”だが、自ら「ここまで精神的に追い込まれた現場は初めてかもしれません」と語るほど撮影は壮絶だったようだ。
松坂の覚悟が乗り移った場面写真も、新たに2枚公開。上半身裸でどこかはかなげな表情を見せる領の姿が切り取られている。
「娼年」は、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、階戸瑠李、西岡徳馬、江波杏子らが脇を固める。4月6日から全国公開。R18+(18歳未満入場不可)指定。
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