「チャーチル」でオスカー候補！辻一弘が喜び語る特別映像公開

舞台は1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。連合軍がフランス・ダンケルクの海岸で窮地に追い込まれるなか、英国首相に就任したばかりのウィンストン・チャーチル（オールドマン）は、ヒトラーに屈するのか、戦うのか、究極の選択を迫られる。第90回アカデミー賞では、作品賞・主演男優賞ほか6部門にノミネートされた。

米ロサンゼルスの辻氏のスタジオで撮影されたという映像では、辻氏が自身が手がけた作品の間に立ち、「長年、このような作品を手がけたいと思っていました。本作は素晴らしい作品です。ゲイリー・オールドマンは優れた俳優で、共に働けて光栄でした。彼の演技は本当に素晴らしく、チャーチルそのものでした。ゲイリーはとても親切で優しい人です」と時にはにかんだ表情を見せつつ語っている。

リック・ベイカーと共に「メン・イン・ブラック」等に携わり、「もしも昨日が選べたら」「マッド・ファット・ワイフ」でアカデミー賞に2度ノミネートした実績を誇る辻氏。本作でもアカデミー賞メイクアップ＆ヘアスタイリング賞にノミネートを果たしており、「アカデミー賞ノミネートは名誉なことです。しかも6部門もノミネートされ、とてもうれしいです。ゲイリーが受賞できることを心から願っています」とメッセージを寄せている。2012年に映画業界を引退し、彫刻家としての活動に専念していた辻氏は、オールドマン直々のオファーで業界にカムバック。映像からは、辻氏とオールドマンの固い絆がうかがえる。

「ウィンストン・チャーチル　ヒトラーから世界を救った男」は、3月30日から全国公開。