勝利か、皆殺しか…ドキュメンタリー「ラッカは静かに虐殺されている」予告編入手
2018年2月24日 07:00
[映画.com ニュース] メキシコ麻薬戦争を追った「カルテル・ランド」のマシュー・ハイネマン監督最新作「ラッカは静かに虐殺されている」の予告編を、映画.comが先行入手した。ハイネマン監督が本作でカメラを向けたのは、シリア内戦で勃発したスマートフォンを駆使したニュータイプの戦争。緊迫感あふれる映像は、衝撃的な展開へと突き進んでいく。
ポール・トーマス・アンダーソン監督が「年間ベストの1本!」と絶賛する本作は、5年間での死亡者が47万人にものぼり、戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦に肉薄したドキュメンタリー。2014年6月、過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国」(IS)が、シリア北部の街ラッカを制圧。残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。やがて、海外メディアも報じることのできない惨状を国際社会に伝えるべく、市民ジャーナリスト集団「RBSS」(Raqqa is Being Slaughtered Silently=ラッカは静かに虐殺されている)が秘密裏に結成された。映画は、スマートフォン片手に“街の真実”をSNSに投稿していく「RBSS」の活動、過酷な運命に焦点を当てている。
予告編は、「真実と虚偽、善と悪、この戦いは様々な形を取る」という言葉に続き、かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど美しかったラッカが、「イスラム国」の占領によって一変してしまう様子を活写。「スマートフォンはどんな武器よりも強い」と断言した「RBSS」のメンバーが、世界と断絶したラッカの惨状を、多くの人々に伝えていく様子が映し出される。
映像の中盤からは「RBSS」に予期せぬ危険が待ち受ける。顔を隠さずに活動を続ける彼らに脅威を感じた「イスラム国」は、暗殺計画を始動。仲間や家族が次々と殺されていき、次第に暗殺の魔の手が「RBSS」メンバーそれぞれに忍び寄る。メンバーのひとりは「我々が勝つか、皆殺しされるかだ」と固い決意をにじませるが、その言葉と相反するかのように、全身の震えが止まらなくなってしまう。
「ラッカは静かに虐殺されている」は、第70回米監督組合(DGA)賞ドキュメンタリー部門に輝き、第71回英国アカデミー(BAFTA)賞にもノミネートされた。4月14日から東京・アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開。
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