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ギリギリアウト!言葉巧みにモデルをヌードに…「素敵なダイナマイトスキャンダル」新場面カット

2018年2月23日 17:00

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菊地成孔が伝説の写真家を演じる
菊地成孔が伝説の写真家を演じる
(C)2018「素敵なダイナマイト スキャンダル」製作委員会

[映画.com ニュース] 編集者・作家の末井昭氏のエッセイを、柄本佑主演で映画化した「素敵なダイナマイトスキャンダル」の、新場面カットが公開された。今作で劇映画初出演した菊地成孔が、写真家として言葉巧みにモデルの服を脱がせていくシーンを収めている。

幼少期に、実母が隣家の若い男と不倫の末にダイナマイト心中するという衝撃の体験をした末井(柄本)は、高校卒業後に上京し、キャバレーの看板描きを経てエロ雑誌業界に入る。その後、昭和のサブカルチャー界を牽引し、伝説の雑誌編集者となっていく。冨永昌敬監督がメガホンをとった。末井氏は、「NEW self」「写真時代」で“アラーキー”こと写真家・荒木経惟氏らとのタッグで1980年代を席巻。映画では、音楽家、文筆家などの顔を持つ菊地が、経惟をモデルとした写真家・荒木さん役を演じる。

冨永監督は、「パビリオン山椒魚」「パンドラの匣」の音楽を依頼した菊池が荒木氏に「似ている」といい、「その才能の大きさも似てるし、言葉で体ができてるかのような、虚実すれすれの身体性も似てる。だから成孔さん以外のキャスティングは考えられませんでした」と熱烈オファー。菊池は頑なに出演を断っていたというが、最終的には荒木氏への尊敬の念から、“アラーキー”ではなく“写真家・荒木さん”の役を引き受けたという。

「台本を1.5倍に膨らませてください」とリクエストしたという冨永監督だが、撮影は「成孔さんのほぼアドリブでした」と快調に進んだ様子。公開された場面カットのように、浴衣姿のモデルを「芸術」のキラーワードでたちまちヌードにしてしまう、ギリギリアウトな昭和のエロ雑誌撮影風景をユーモラスに演じている。

素敵なダイナマイトスキャンダル」は、3月17日から東京・テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国で公開。R15+指定。

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