パビリオン山椒魚

劇場公開日:

解説

自主製作の異色短編シリーズ「亀虫」により各界から注目されてきた気鋭の映画作家、冨永昌敬の長編デビュー作。伝説の動物国宝であるオオサンショウウオ“キンジロー”によって巡り会った自称“21世紀の天才レントゲン技師”の飛鳥(オダギリジョー)と財団の令嬢あづき(香椎由宇)の恋と冒険を描くコメディタッチの狂騒劇。音楽は菊地成孔。共演に高田純次、麻生祐未、津田寛治ら。

2006年製作/98分/日本
配給:東京テアトル、スタイルジャム
劇場公開日:2006年9月16日

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(C)2006 パビリオン山椒魚 パートナーズ

映画レビュー

3.0Amazonレビューを転載します

2024年5月25日
iPhoneアプリから投稿

2024年のいまは、全く記憶にない作品です。当然下記の感想の理由も忘れています。

三回連続して観てようやく筋がわかった
2008年7月5日に日本でレビュー済み

希有な作品。「ピストルオペラ」「カポネ大いに泣く」等のはじけた鈴木清順作品に最も似ている。レビューの指摘にあるように「小劇場」的なノリのぶっとんだ、荒々しい展開で、作品の外見に惑わされ筋を見失うおそれはある。

自分は「リンダリンダリンダ」のあと「空中庭園」と「サウスバウンド」を続けて観たあとに本作品を観たので、オダギリジョーが豊川悦司にかぶり、香椎が小泉今日子や鈴木杏にだぶって感じられた。「パビリオン山椒魚」もまた、家族映画なのである。

演出の技巧はもうひとつ至らない点はあるにせよ、邦画のジョニー・デップ、オダギリジョーの演技や不可解なメタファー「150歳の山椒魚」には注目すべき点は多いにあると思う。

要は、天才レントゲン技師が、崩壊しそうな一家をレントゲンしちゃうみたいなことだと思う。謎はいくつも残る。4姉妹の母がそれぞれ誰であるか?タイトルの老いた山椒魚は本物だったのか?一族を追い出された高田純次は何して暮らしてるのか?山椒魚の警備員はあんなにテキトーで務まるのか?日本に山賊はまだいたのか?等々。

幼稚さ(無邪気さ)と勢いだけで作られたとは思えない不思議な作品。しかしまだ日本映画にこのような無茶ができる元気があることに、いや、新しい才能を生み出す素地があることに喜びを感じました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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akkie246

3.0うーん、、

2021年5月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

期待値が高かっただけに、、少し残念

でも、そういえば公開時も「なんじゃこりゃ」的な、多少ディスった感じの感想は目にしてましたわ。

もう少しドタバタした感じと、ストーリーにも二転三転あるかなと期待したんですが、特にありませんでした。雰囲気を楽しむ映画かな

没個性的な、、あれは元お屋敷(二宮家)の人達なのかな?が、いつの間にかオダジョーの手下みたいになってる流れとか小ボケとか、こう、、ひところのインテリ劇団サークルとかを思わせる(いや、違うか)

そのオダジョーと手下達が急に昔のイタリアの義賊にかぶれて、ドレッドヘアでイタリア語っぽい日本語を喋るのも面白いんだけど、小ボケ止まりというか、、勢いがないせいかな、ハネないんだよなぁ。

他の方も触れてたけど(麻生久美子の)「インスタント沼」とか、あの当時ってこーゆーちょっとシュールな感じ、流行ってたかもね。

冨永昌敬、どっかで見た名前だなと思ったら、「乱暴と待機」でした。原作モノだけど。

とりあえず、オダジョー&由宇ちゃんの馴れ初め作品が観れてよかったです。由宇ちゃん可愛い、さすがクォーター。「ドレスアップして山椒魚抱いてる由宇ちゃん」っていう絵面が見たいだけだったりするよね。もしかしたら、監督もそうだったのかもしれん(笑)

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yolanda

3.0シュールだなぁ

2020年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

当時はこーゆーのが流行ってたのかな。訳のわからない展開、ストーリーには関係ない小ボケ、などなど。2人が付き合うきっかけとなった作品が見れて良かったです。2人のラブシーンは美しかった。結局なぜこの飛鳥が抜擢されたのかがわからなかった。

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いつこ

1.0失笑なら俺にまかせろ!

2018年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 特別天然記念物であるオオサンショウウオは勝手に触ることも捕らえることも移動することも許されないし、保存に影響を及ぼす行為も禁止されています(文化財保護法)。

 このように規制も厳しい山椒魚を扱うということだけで奇想天外なコメディ、妄想ファンタジーを想像しますが、前半はそれなりに引き込まれる内容で面白かった。主人公オダギリジョーの天才レントゲン技師という絶妙な人物設定や、二宮家の人間関係、サラマンドル・キンジロー財団と第二農響との関係などはとても興味深く、どろどろした陰謀や国家予算をも掠め取るサスペンスをも予感させる。

 しかし、後半はだめだった。二宮家の人間関係はちょっとだけ謎があったのに、あっさりばらしてしまう。「母親に会いたい」という願いと出生の秘密はもっと引っ張るべきでしょう。麻生祐未が亡くなった時点で終わってしまいました。山椒魚が本物か偽物かなんてのは登場人物と同様、観客にとってもどうでもいいことなのですから・・・

 また、冒頭にもあった麻生祐未と二宮あずき(香椎唯)のシーンも良かったし、レントゲンバスで姿を現したオオサンショウウオのぬめり具合が妙に生々しいので、映像的にも掴みはOKだったのに、徐々につまらなくなってくる映画でした。と思っていたら、冨永昌敬監督は短編・中編で注目された監督だとか・・・それでこんな息切れしてしまう作品になったのですね。

 一番寒かったのが高田純次。笑えないギャグも多かったけど、その中では頑張っていた津田寛治。「失笑なら俺にまかせろ!」とでも意気込んだのか、失笑のオーラを感じてしまいました。

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kossy