ハネケ監督に密着!「ハッピーエンド」熱血指導映像公開
2018年2月22日 08:00

[映画.com ニュース]「愛、アムール」のミヒャエル・ハネケ監督が、ある秘密を抱えた祖母と孫を描く「ハッピーエンド」のメイキング映像が、公開された。カラオケシーンの舞台裏を切り取っている。
物語の舞台は、難民が多く暮らすフランス北部の町、カレー。祖父ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)を筆頭に、豪華な邸宅に3世代で暮らすロラン一家の元に、孫娘エヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン)が呼び寄せられたことから、家族が崩壊していくさまを描く。「エル ELLE」のイザベル・ユペール、「アメリ」「ミュンヘン」のマチュー・カソビッツ、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」のトビー・ジョーンズら豪華キャストが顔をそろえた。
公開されたシーンでは、ジョルジュの後継者であるアンヌ(ユペール)の息子ピエール(フランツ・ロゴフスキ)が、母から受けるストレスを発散するためにカラオケに熱中する姿が描かれる。映像では、ハネケ監督が「支えなければ倒れるくらいに感じるんだ。周囲の変化をとらえてくれ。動きが滑らかにはならないはずだ」と身振り手振りを交えてロゴフスキに熱血指導する姿が収められており、巨匠の演出法を垣間見ることができる。
エキストラに対しても細かな動きにまでこだわり、「ピエールは酔っているか発作が起きたかだ。大げさではダメだが、反応しなくては。それなのに、全員子羊みたいにただ眺めて拍手しているだけ。自由に演技してほしい。お願いだから、シーンを作り上げてほしい。彼(ロゴフスキ)がいい演技をしても、シーンが台無しになってしまう」と必死に訴える姿が切り取られている。
つきっきりで演技指導を受けたロゴフスキは、ハネケ監督について「彼は暴君だと言えるかもしれない。とても厳しい完璧主義者だ。でもそれは映画のためであり、登場人物のためでもある」と畏敬の念を表している。
「ハッピーエンド」は、3月3日から全国公開。
(C)2017 LES FILMS DU LOSANGE - X FILME CREATIVE POOL Entertainment GmbH - WEGA FILM - ARTE FRANCE CINEMA - FRANCE 3 CINEMA - WESTDEUTSCHER RUNDFUNK - BAYERISCHER RUNDFUNK - ARTE - ORF Tous droits reserves
関連ニュース
「ストレンジャー・シングス」ジョー・キーリー×マヤ・ホーク×ナタリア・ダイアー×チャーリー・ヒートンが振り返る“10年分の集大成”【インタビュー】
2025年11月30日 12:00
映画.com注目特集をチェック
星と月は天の穴
【“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
新作映画、まだ定価で観てる?【500円で観る裏技】
30日間無料だからリスクゼロ!「ズートピア2」「アバターF&A」などをオトクに観よう!
提供:KDDI
「ズートピア2」観た人の感想は?
「大好き」「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「メロすぎ」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中…
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」些細なケンカが…まさかの大事件へ
提供:ハピネットファントム・スタジオ