共産主義下のチェコで誕生した傑作SF「イカリエ-XB1」5月19日公開決定!
2018年2月11日 11:00

[映画.com ニュース]共産主義下のチェコでつくられた本格SF映画「イカリエ-XB1」のデジタルリマスター版が、5月19日から東京・新宿シネマカリテほかで全国公開されることが決定。あわせて、モノクロームの劇中カットを組み合わせ、「人類はやがて遭う」というコピーを添えたメインビジュアルもお披露目された。
22世紀後半、生命探査の旅に出た宇宙船「イカリエ-XB1」は、アルファ・ケンタウリ系へと向かう途中、かつて地球から旅立っていた難破船を発見。船内には不可解な死を遂げた乗組員たちの遺体が転がり、積載されていた核兵器の爆発によって、調査員数名を失うという悲劇に見舞われてしまう。その後も旅を続けようとする「イカリエ-XB1」だったが、謎のダークスターの影響で、乗組員たちに異変が生じてしまう。
密室の中で徐々に狂気に染まっていく乗組員たちのサスペンスフルな人間ドラマと、近未来のユートピア的世界を独創的なスタイルで描き出した「イカリエ-XB1」。インドゥジヒ・ポラーク監督が築き上げたオリジナリティあふれる世界観は、スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」にもインスピレーションを与えたという逸話を持つほどだ。今回の上映素材は、16年に4K修復され、同年のカンヌ国際映画祭カンヌ・クラシック部門で脚光を浴びたデジタルリマスター版で、日本では劇場初公開となる。
本作が製作された1963年は、ミロス・フォアマン監督(「火事だよ! カワイ子ちゃん」)、イジー・メンツェル監督(「厳重に監視された列車」)らに代表される“チェコ・ヌーベルバーグ”が本格的に幕を開けた年。「イカリエ-XB1」には“チェコ・ヌーベルバーグ”の潮流を感じさせる重要人物が多数参加している。「ひなぎく」の脚本に協力したパベル・ユラーチェクが、SF作家スタニスワフ・レムの小説「マゼラン星雲」にインスパイアを受けて物語を生み出し、チェコ・ヌーベルバーグ”のミューズと呼ばれたエステル・クルンバホバーが衣装デザインを担当。さらに、、今なお根強い人気を誇る映像作家ヤン・シュバンクマイエルやカレル・ゼマンのアニメーション作品で知られるズデニェク・リシュカが音楽を手がけている。
「イカリエ-XB1」のデジタルリマスター版は、5月19日から東京・新宿シネマカリテほか全国順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー