周防正行監督「Shall we ダンス?」はまさかのデビュー作のピンク映画と“同日公開”
2018年2月3日 16:52

[映画.com ニュース] 周防正行監督が2月3日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で開催中の「さよなら日劇ラストショウ」で、1996年「Shall we ダンス?」の上映後にトークショーを行った。
公開当時は配給収入16億円の大ヒットとなり、日本アカデミー賞では対象となる13部門を完全制覇。公開後にヒロインに抜てきした草刈民代と結婚した思い出の作品でもあり、周防監督は「僕も客席で久しぶりに見ましたが、撮影から考えると22年前の自分の演出はこういうものだったのかと思った。今だったら絶対にこんなことしないというところもあったけれど、今作ってこれより面白いものになるかは言えない」と自ちょう気味に語った。
メイン館も同じ日劇2(当時は日劇東宝)だったが、「初日に、近くにあった有楽シネマが僕の『変態家族 兄貴の嫁さん』をぶつけてきた。『変態家族』のポスター越しに日劇を見上げた記憶がある」と、デビュー作のピンク映画のリバリバルと“同日公開”だったという裏話も披露。さらに、初日の舞台挨拶で客席の写真を撮ったところ「後日、写真を見たい人がいるという連絡があり、どうしてかと聞いたら旦那さんと久しぶりに映画を見に来た方がいて、その後、旦那さんが亡くなったので2人で見た最後の映画になったらしいんです。写真を見たら本当に写っていて、映画みたいだと強烈な思い出として残っている」と明かした。
その映画館があす4日で長年の歴史に幕を閉じる。周防監督は、「日劇という特別な場所がなくなるのは、時代のひとつの変わり目。映画の環境もこの10年で変わったし、ピリオドという感じがしています」としみじみ話していた。
フォトギャラリー
関連ニュース
リアリズムと娯楽大作の間を往復しながら――“中国第六世代”グアン・フー、新作の出発点&舞台裏、そしてアジア映画への思いを明かす【「ブラックドッグ」インタビュー】
2025年9月20日 09:00
映画.com注目特集をチェック
星と月は天の穴
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「アバターF&A」「ズートピア2」などが“500円”で観られる!
【正直、使わないと大損】絶対に読んでから映画館へ!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「最高の続編」「2025年頑張ったご褒美みたいな映画」「メロすぎる」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」 些細な口論が…まさか 異常事態を総力取材
提供:ハピネットファントム・スタジオ