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GG賞最多受賞「スリー・ビルボード」特別映像公開!監督が着想を明かす

2018年1月16日 10:00

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オスカー有力作の1本
オスカー有力作の1本
(C)2017 Twentieth Century Fox

[映画.com ニュース] 第75回ゴールデングローブ賞で最多となる4冠に輝いたオスカー有力作「スリー・ビルボード」の特別映像が、公開された。出演陣や監督のインタビュー、メイキング映像等で構成されている。

舞台は、米ミズーリ州の片田舎。7カ月前に娘を殺された主婦のミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)が、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には溝が生まれ、いさかいが絶えなくなっていく。

セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナー監督がメガホンをとり、「ファーゴ」で知られるマクドーマンドのほか、「スウィート17モンスター」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のウッディ・ハレルソン、「月に囚われた男」のサム・ロックウェルら演技派が勢ぞろいした。

「私の作品はいつも少し変わった視点や、奇妙な環境から始まる」と自己分析するマクドナー監督は、「17年くらい前にバスでアメリカを旅したとき、1枚目と2枚目の内容が違う広告を見かけた。“誰が出してるんだろう?”と心に焼きついた。母親だと仮定した途端に、物語がひとりでに走り出したんだ」と本作の出発点を明かしている。劇作家としても人気を博すが、「舞台のように俳優と役を話し合い、数シーンは撮影前に稽古もした」と振り返っている。

本作で、たった1人で立ち上がる母親を力強く演じたマクドーマンドは、「語感やキャラクターが強いので、伝わってくるものがとても多い。若い娘の殺人事件がベースにある物語で、ユーモアを探すのは至難の業よ。母親の悲しみは笑いごとではない。でも状況を覆すことで、ダークな笑いが生まれるの。マーティン(・マクドナー)の得意技よ」と脚本・製作も兼ねたマクドナー監督の手腕を絶賛。

ハレルソンは、「何年も前に戯曲を読んで以来、マーティンの大ファンなんだ。マーティンの脚本のいい所は、感情移入できて物語がずっと心に残る」、ロックウェルは、「マーティンの作品は独特だ。俳優が楽しめるよう、気を配ってくれる」とそれぞれ語っている。

スリー・ビルボード」は、「ジオストーム」(1月19日公開)のアビー・コーニッシュ、「ゲット・アウト」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」や「レディ・バード」(6月公開)のルーカス・ヘッジズも出演する。2月1日から全国公開。

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