「エクソシスト」のモデルも同じ病だった?「彼女が目覚めるその日まで」本編映像
2017年12月13日 14:30

[映画.com ニュース] ジャーナリストのスザンナ・キャハラン氏によるベストセラー回顧録「脳に棲む魔物」を、シャーリーズ・セロン製作、クロエ・グレース・モレッツ主演で映画化した「彼女が目覚めるその日まで」の新たな本編映像が、公開された。モレッツの体当たりの熱演を収めている。
ニューヨークポスト紙で記者として働いていたスザンナ(モレッツ)は、当時は原因不明の病とされていた「抗NMDA受容体脳炎」に倒れてしまう。感情がコントロールできなくなり、強迫観念や幻覚、幻聴に悩まされ、さらには突然わめき散らすなど変わり果てたスザンナに家族や恋人はショックを受けるも、スザンナと共になんとかして治療法を探ろうとする。
発症率が300万人に1人ともいわれる抗NMDA受容体脳炎は、2007年になってようやく正式名称が付けられた病だ。ごく最近まで“悪魔つき”や精神の病とされており、映画「エクソシスト」のモデルになった少年も、この患者だったのではないかと指摘されている。「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(12月16日公開)のモデルとなった女性も抗NMDA受容体脳炎と闘った1人であり、今でも年間1000人がこの病を発症しているという。
映像では、我を忘れたスザンナが病室を抜け出し、病院のスタッフに取り押さえられる姿が生々しく描かれている。名女優イザベル・ユペールと共演するニール・ジョーダン監督作「The Widow(原題)」、イタリアンホラー「サスペリア」のリメイクで、ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントンと共演する「Suspiria(原題)」など話題作が多数控えるモレッツが、「助けて」と涙ながらに懇願し、ついには逃亡防止のためにベッドに拘束されてしまうスザンナに全身全霊でなりきっている。キャハラン氏は本作の製作にも名を連ねており、モレッツの役作りに一役買ったという。
「彼女が目覚めるその日まで」は、12月16日から全国公開。
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