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「出てくるたびに驚いて」 松雪泰子、人間的要素削いだ「ハガレン」ラスト役を語る

2017年12月3日 14:00

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妖艶なオーラをまといラスト役に 扮した松雪泰子
妖艶なオーラをまといラスト役に 扮した松雪泰子

[映画.com ニュース] 女優・松雪泰子が、実写映画「鋼の錬金術師」(公開中)で“ホムンクルス”の1人である“色欲のラスト”に扮し、妖艶なオーラを全身にまとっている。突如として暗闇から現れては、計画に仇なす者を葬り去っていく危険な女性。「こんなに悪役なのも初めて」という松雪が、こだわり抜いた役づくりと、今作の持つ意義を語った。

荒川弘氏による世界的人気漫画を、「Hey! Say! JUMP」山田涼介の主演、CG技術に長けた曽利文彦監督のメガホンで実写化。物質を変化させる“錬金術”が中心の世界を舞台に、失った母を生き返らせるため人体錬成の禁忌を犯したエド(山田)&アルの兄弟が、絶大な力を秘めた賢者の石を求め旅する姿を描く。
松雪が演じるラストは、賢者の石の背後で暗躍する美女。ホムンクルスと呼ばれる人造人間であり、嫉妬のエンヴィー(本郷奏多)、暴食のグラトニー(内山信二)とともにエドの前に立ちはだかる。権謀術数を張り巡らす底の知れない謎めいた人格、抜群のプロポーション、危うい魅力を持つセリフ回しなどから、原作でも屈指の人気を誇る役どころだ。
ビジュアル面で重要視したことは「なんとも言えない恐ろしさ、色気」。7回にわたって衣装合わせを実施し、髪型や服装、入れ墨など細部を練り上げた。衣装を着た状態で本郷や内山と対面した際に大きな手応えを感じたようで、「現場で互いを見て『これは、すごいね』と(笑)。全員が世界観が圧倒的なキャラですけど、すごい格好の状態で違和感なく世間話できていたので、これはきっと、うまくいっているのかなと思いましたね」と愉快げに話し、「原作ファンや世界中のコスプレイヤーに愛されているキャラなので、特に綿密なデザインが必要なポジション。楽しんでいただけるキャラ作りを、ビジュアルでできたら素敵だと考えていました」と信念を述べた。
また「スマグラー おまえの未来を運べ」でゴスロリの便利屋、「デトロイト・メタル・シティ」でエキセントリックなレコード会社社長など、強烈キャラを演じてきた松雪だが、ラスト役にはまた違った“悪役の楽しさ”を感じていたようだ。「ねえ……。だって、ザクザク殺しちゃいますから」と嫣然(えんぜん)と笑う一方で、こだわりのシーンを「動画で格好良く髪がなびくために、どうしたら良いかは試行錯誤しました。ラストが炎に包まれるシーンは、実は『こっちから風を当てよう』と、アナログなアプローチだったんです。ハイスピードカメラで撮影し、『今の毛の流れ、良かったね』と言いながらCGを足していきました」と振り返った。
さらに「人間的な部分をどう削いでいくか」も外せないポイントだった。内面の表現において、曽利監督からは「人間になりたかった悲哀をしっかり描きたい」と提示されていたという。松雪は3DCG映画「ベクシル 2077日本鎖国」でもタッグを組んだ曽利監督の情熱を「ものすごい熱量」と語るほどで、「監督の思いをどうやったら具現化できるか」と胸に留めていた。最善の表現が、すなわち報いることだと考え「『いかに人間らしく見せないか』が重要」だと逆算した。そのギャップがインパクトへ変わるからだ。
気が遠くなるほどの細かい確認と微調整を現場で繰り返したうえで、メイク、照明、CGを複合的に組み合わせ“無機質”を具現化。ラストの持つ引力や人知の及ばない恐ろしさを、その身に宿していった。「身体の使い方も、ほんのちょっとしたことですごく人間的に見えてしまうんです。そこは細心の注意を払っていました。人間ぽく見えてしまった時はテイクを重ね、しゃべり方や目の表情含め、極力無機質に見えるよう撮り直していきました」と思い返し、観客に対し「原作ファンの方は本当にラストが好きなので、完成をどう見て頂けるかドキドキします。けれど、ラストが出てくるたびに驚いて、『怖っ!』とゾッとして頂ければ嬉しいです」とメッセージを託した。
今作は日本映画史上でも最大規模のビッグプロジェクトだ。この世に放つ意義を聞くと、松雪は「日本人でも曽利監督のようなクリエイターがいること、曽利監督の世界観を全世界に提示できることは素晴らしい」と言葉に力を込めた。世界190カ国以上での公開も決まっている。「この感動が世界中でシェアされたら素晴らしいですね」と、表情に確信めいた輝きが残る。

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