森口彩乃「最低。」で覚悟の初脱ぎに万感「誰かの勇気につながれば」
2017年11月25日 14:40

[映画.com ニュース] 人気AV女優の紗倉まなによる小説を映画化した「最低。」が11月25日に封切られ、主演の森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈と瀬々敬久監督が東京・角川シネマ新宿で初日舞台挨拶を行った。
それぞれの信念でAV業界と関わっていく女性たちの物語で、初のヌード、ベッドシーンに挑んだ森口は「原作を読んで、自分の居場所を探し求める女性の姿にすごく共感した。身をもって表現することで誰かの勇気につながればと思い、持てるすべてをささげて演じました」と万感の面持ち。瀬々監督は、「彼女は初脱ぎだったけれど面接のシーンからほぼ順撮りだったので、戸惑いなどはそのままのリアルな感じ。素の部分で芝居じゃない」と称えた。
AV女優を天職と語る女性を演じた佐々木が、「私は脱ぎ倒してきているので…」と語り始めると、瀬々監督が「家族が来ているのに大丈夫か?」と気遣い。そんな心配をよそに「あまり抵抗はなかった。身近にいる女の子がもがいている姿なので、AV女優という偏見が少しでもなくなればいいと心から思います」と訴えた。
オーディションで役を射止め女優デビューを飾った山田は、「現場がどういうものなのか分からない状況で、監督の温かくも厳しい指導の下、最後まで演じ切ることができました。女優としていいスタートが切れた」と感慨深げ。最初のオーディションに大遅刻した自身の“最低”エピソードを明かしたが、瀬々監督は「鼻の頭に汗をかいているのがかわいかった。パワフルな感じで、山田はすごい」とさらなる飛躍に期待した。
ここで瀬々監督が、「この状況で、実は二日酔いなのが最低。椅子が欲しいくらい」とカミングアウト。それでも、「社会通念からすればAVに出ることは悪いのかもしれないが、彼女たちはそれを取っ払って自由に生きることを求める普通の子たちです。そういうことが伝わっていってくれれば」と自信の弁で締めくくった。
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