史上初!鎌倉・鶴岡八幡宮で「鎌倉ものがたり」奉納屋外上映 堺雅人&高畑充希は感激しきり
2017年11月21日 19:56
[映画.com ニュース] 堺雅人と高畑充希が初共演を果たした、山崎貴監督の最新作「DESTINY 鎌倉ものがたり」のプレミア上映が11月21日、物語の舞台となった神奈川・鎌倉の鶴岡八幡宮で行われた。鎌倉初代将軍・源頼朝ゆかりの神社として知られる同所で映画が上映されるのは、今回が初めて。山崎監督とともに登壇した堺と高畑は、「本当にやるの? と思った」「何事か! と思いました。感無量」と感慨に浸った。
同作の完成に際し、山崎監督をはじめとする製作陣は「ぜひとも鎌倉に暮らす皆様に公開前にいち早くご覧いただきたい」という思いを強めていった。そして、映画館のない鎌倉で上映する場所に思いをめぐらせたとき、鎌倉の象徴ともいえる同八幡宮以外には考えられなかったという。鳩サブレーで知られる豊島屋の久保田陽彦社長がこの思いを受け取り、同八幡宮の吉田茂穂宮司に嘆願し、奉納上映の許可を特別に得た。この日の屋外上映は、国の重要文化財に指定される建造物が立ち並ぶ境内の舞殿前に大型スクリーン(横9メートル×縦4メートル)を特設した。
映画で夫婦を演じた2人は、着物姿で登場。堺は“妻”に目をむけ「めでたいなあ。春が来た!」と目を細めたが、高畑は「さっきまで『千歳飴を持て』と言っていたのに」と暴露し、ファンを喜ばせた。鎌倉の魅力を問われると、堺は「何でもそろっていますよね。江ノ電はかわいいし、精巧に作られた街なんだなあと感じる。ご飯はおいしいし、お寺は風情がある」とニッコリ。一方の高畑は、切り通し(山や丘などを切り開いて通した古道)を挙げ「その歴史を知ってすごい! と思った」と目を輝かすと、堺も「それ興味ある! 一緒に切り通しツアーをやろう」と便乗していた。山崎監督は、「夜はカッパくらいいるんじゃないかという不思議な妖気が漂っていますよね。魔物や妖怪が出てくる作品ですから、鎌倉じゃないと成立しませんよね」と語り、納得顔だった。
第38回日本漫画家協会賞大賞を受賞し、累計発行部数1000万部を誇る西岸良平氏(「三丁目の夕日」)の人気漫画が原作。“人ならざる者”がはびこる神奈川・鎌倉で、鉄道模型やプラモデル、骨董蒐集など多くの趣味を持つミステリー作家・一色正和(堺)と嫁いできた妻・亜紀子(高畑)が、怪事件の数々を解決していく様を、ファンタジックに描く。なお堤真一、田中泯、國村隼、薬師丸ひろ子、三浦友和、安藤サクラ、三浦友和、中村玉緒、市川実日子、ムロツヨシ、要潤、大倉孝二、神戸浩、古田新太、鶴田真由、吉行和子、橋爪功らが脇を固めている。「DESTINY 鎌倉ものがたり」は、12月9日から全国で公開。