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クエンティン・タランティーノ、ワインスタインのセクハラ事件について口を開く

2017年10月23日 11:00

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クエンティン・タランティーノ
クエンティン・タランティーノ
Photo by Gabriel Olsen/FilmMagic

[映画.com ニュース] 米英の警察が捜査を開始したハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインの性的暴行およびセクシャルハラスメント事件について、クエンティン・タランティーノ監督が口を開いた。タランティーノは、ワインスタインの汚行が明るみになる何10年も前からこの事実を「知っていた」と告白している。

タランティーノは、1991年の映画「レザボア・ドッグス」で長編監督デビューして以降、ワインスタインの強力なサポートにより監督としての地位を確立してきた。「パルプ・フィクション」「ジャッキー・ブラウン」「キル・ビル 2部作」「デス・プルーフ in グラインドハウス」「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」「ヘイトフル・エイト」はすべて、ワインスタインと組んで世に送り出した作品だ。

ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに応じたタランティーノは、「私の対処は十分ではなかった。もっとすべき行動があったし、それに相当することを知っていた」と語り、何人かの女優たちの被害を把握していたことを明らかにした。「ただの噂やゴシップにとどまるものではなかった。人づてに聞いたことではなかったんだ。私は彼によるいくつかの行為を知っていた。私は自分が聞いたことに関して、自分の義務を果たすべきだったと思っている。もし当時、私がすべき行動をとっていたら、私は彼と仕事をしないことを選択していただろう」と自責の念を語っている。

ワインスタインが過去30年にわたりセクハラを行っていたとする暴露記事がニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーカー誌に掲載されてから、これまで40人以上の女性が被害にあったことを名乗り出ており、なかにはタランティーノの元恋人の女優ミラ・ソルビノも含まれている。タランティーノは今回のインタビューで、交際時にソルビノからワインスタインによるセクハラを聞いていたことを打ち明け、「ショックで愕然とした」が、ソルビノは「誘惑のアフロディーテ」で人気女優となったタイミングだったこと、自分の恋人だとワインスタインが知っていたことから、2度と彼女に手は出さないだろうと考えたと話している。

ソルビノのほか、数年後に別の女優からも同様の被害を聞き、また女優ローズ・マッゴーワンがワインスタインと示談を成立させていたことも知っていたという。「私は出来事を過小評価していた。いま私が言うことは、すべてどうしようもない言いわけに聞こえるだろう。私は50~60年代に上司がデスクの周りで秘書を追いかけていたようなイメージで捉えていたんだ。まるでそれが許されることのようにね。それがいま、私に報いとなって跳ね返ってきている」と弁明。「ハーベイと親しい人ならみんな、少なくとも1度は(セクハラ行為について)聞いたことがあるはずだ」と語り、ハリウッド映画業界の男性たちにワインスタインの事件について詳細を知っていたら、ただ声明を出すだけでなく具体的に事実を告白しようと呼びかけている。

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