「メッセージ」特典映像公開!ハリウッド版「君の名は。」脚本家が舞台裏を告白
2017年10月10日 14:00
[映画.com ニュース] 「プリズナーズ」「ボーダーライン」で知られ、「ブレードランナー 2049」(10月27日公開)も控えるドゥニ・ビルヌーブ監督が、「ノクターナル・アニマルズ」(11月3日公開)のエイミー・アダムスと組んだ「メッセージ」のブルーレイ&DVDが、10月18日に発売予定。このほど、特典映像の一部が公開された。ビルヌーブ監督やスタッフ陣がインタビューに答え、製作の舞台裏を明かしている。
優れたSF作品に贈られるネビュラ賞を受賞した米作家テッド・チャン氏の短編小説を実写化し、第89回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む全8部門にノミネート、音響編集賞に輝いたSFドラマ。言語学者のルイーズ(アダムス)が、飛行体で地球にやってきた謎の知的生命体が人類に発する“メッセージ”の意味を探っていく。「アベンジャーズ」シリーズのジェレミー・レナー、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のフォレスト・ウィテカーが脇を固める。
本作の脚本・製作総指揮を手がけたのは、ハリウッド実写版「君の名は。」の脚本も担当するエリック・ハイセラー。原作との出合いを「ほかの小説とはまるで違う力があった。脳と心の両方が揺さぶられたんだ」と振り返りつつも、「頭を使うSFに乗り切れない人は多い。本作は内容も難しいし、“こう宣伝すればヒットする”とすぐ案が浮かぶような作品でもない。だから説得は難しかったよ」と映画化の実現までには年月を要したと明かす。
ビルヌーブ監督は「原作である短編を紹介され、心から気に入ったよ。美しく、詩的に、そして力強く言語を扱っていた。“素晴らしい素材だ”と伝えたよ」と語る。「“だが(別作品の)撮影中で、脚本を書く時間がない。正直、どう攻めるかもわからない”と言ったんだ。強く美しい知的な作品だが、言語を解読する過程をドラマティックに見せるのは難しい。その後、彼ら(製作陣)はエリック(・ハイセラー)の脚本と共に戻ってきた。見事な脚本になっていたよ。解読の過程を見せながら、緊張感とドラマを生み出していたんだ」。
「メッセージ」ブルーレイ&DVDは、10月18日リリース(レンタルも同時)。