リリー・フランキー「パーフェクト・レボリューション」でキス初挑戦!でも「2時間泣いた」
2017年9月16日 12:00
[映画.com ニュース] 実話を基に、ハンディキャップを持つ男女が“究極の愛”を育む姿を描いた「パーフェクト・レボリューション」のトークイベントが9月15日、都内で行われ、出演者のリリー・フランキーと下村愛、主人公のモデルになった熊篠慶彦氏、松本准平監督が出席した。
障がい者の性への理解を求めて活動する熊篠氏をモデルに、車いす生活を送りながら行動を続けるクマ(リリー)と、精神に障がいを抱える風俗嬢ミツ(清野菜名)のハチャメチャな恋を、ユーモアを交えながら描く。「最後の命」で知られる松本准平監督がメガホンをとり、小池栄子、岡山天音、余貴美子らが脇を固めたほか、ロックバンド「銀杏BOYZ」が人気曲「BABY BABY」を提供している。
リリーは、「ここ20年くらい『スーパーマリオブラザーズ』の鼻歌を1日1回歌うのが癖になっているんですが、菜名ちゃんはコインの音(まね)を重ねてきた。センスいいなあって。撮影でも、もっとイタくしたほうがいいよ、って言ったらどんどん出してくる」と清野を絶賛。ミツのキャラクターに関しては、「ヒロインには打算があってはいけない。恋愛映画の基本じゃないですか。ミツはイタい女だけど、ミューズになっていく。ずっと介助されていたクマが、心の介助をしようと思うんです」とキャラクターの内面を解説した。だが、本作で初めて挑んだというキスシーンでは「2時間くらいロケバスで泣いちゃって撮影を止めてしまった……ショックすぎて」と明かし、会場は笑いに包まれた。
トーク中も時に毒舌を交えつつ、熊篠氏の自慰動画を「見ようよ」とぶっつけで流すなどやりたい放題だったリリーだが、「熊篠の言っている『障がい者だって恋がしたい』という当たり前のことを、健常者のみんながそう思っていない。マイナスの誤解をしている」と熱く訴え、3年前から携わった本作の公開を控え「熊篠の墓石を半分作ったよう」と手ごたえを感じている様子。「こんなバカ映画にしたのはいいと思う」とポップなテイストに仕上げた松本監督を称賛し、「脚本を読んでいいなと思った法事のシーンは、50カットくらいある。『正気か?』と思ったし、撮影しながら永遠に終わらないんじゃないかと思ったけど、見てみるとつながっている」と語った。
松本監督は「リリーさんは『熊篠は落ち込んでるときには手がこうなってる』とか言う。形態模写が半端ない」と休憩時間も車いすから降りなかったというリリーのなりきりぶりを絶賛。その言葉を受けたリリーは「本人にしか出せない(手の)カーブがあるんです。熊篠が撮影中に何度も遊びに来てくれたんだけど、やっぱすごいなうまいよお前! 俺これ以上曲がらないよ」とジョークを飛ばし、会場を沸かせていた。
「パーフェクト・レボリューション」は、9月29日から全国公開。
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